東京電力株主代表訴訟で最高裁に上告後、記者会見する原告の木村結さん(中央)ら=20日午後、東京都千代田区 東京電力福島第1原発事故を巡り、旧経営陣5人に計23兆円余りを東電に賠償するよう求めた株主代表訴訟で、原告の株主側が20日、請求を退けた二審東京高裁判決を不服として、最高裁へ上告した。
同高裁は6日、旧経営陣は津波の発生を予見できなかったと判断し、4人に計13兆3210億円の支払いを命じた一審東京地裁判決を取り消した。
東京都内で記者会見した原告の木村結さん(72)は「あれだけの事故を起こし、誰一人責任を取らないのは許されない。この判決のままなら事故はまた起きる」と訴えた。