歌舞伎町のホストクラブで改正風営法を周知する警視庁保安課員ら=20日午後、東京都新宿区 悪質なホストクラブへの規制を強化した改正風営法の施行を前に、警視庁は20日、東京都新宿区歌舞伎町のホストクラブなど計約240店舗に警察官を訪問させ、改正法の内容を説明するなどした。
同庁保安課員らは各店舗を訪れ、責任者に規制事項を説明するとともに、その内容を記した資料に署名をさせた。改正法の施行時、規制内容を「知らなかった」と弁明させない狙いがある。
一部を除き28日に施行される改正風営法は、恋愛感情につけ込んで高額な飲食代を支払わせる「色恋営業」や支払いのために売春を求めることなどを規制。性風俗店側にも、女性を店に紹介したホストらに売り上げの一部を渡す「スカウトバック」の支払いを禁じた。
同庁の半田正浩保安課長は「女性を搾取する人身取引のような事案は絶対に撲滅したい。悪質ホストなどを徹底して摘発したい」と語った。