柔道男子日本代表の鈴木桂治監督(45)が、前総監督を務めた国士舘大柔道部の男子部員6人が寮で大麻を使用するなどした疑いがある事件について謝罪した。ブダペストで行われた世界選手権を終えて22日、羽田空港に帰国し取材に応じた。
一昨年まで総監督を務めた大学での不祥事に「ご迷惑をおかけしてしまった」。代表選手にも「こういう状況で試合をさせてしまい、本当に申し訳ない」と頭を下げた。
今大会中に、同大学のコーチから電話を受けて事態を知った。「包み隠さずに報告するべきだ」と助言したと明かした。
現場を離れて2年がたっているが「柔道部に大きな問題がある。私にできることがあれば、解決していきたい。改善が必要。見守っていきたい」との意向を示した。
事件に関与していない学生について「連盟として処分を下すことはない。あってはいけない」との見解を述べ、「当事者でない選手への対応は丁寧に行うべき。不安、不自由のない環境を作れれば」と口にした。
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事件は、13日に電話による通報で発覚。翌14日に事情を部員に聴いて警視庁に相談。同日付で部を活動停止にした。16日に対策本部を設置。同日に、警視庁は麻薬取締法違反の疑いで町田キャンパス内にある学生寮を、当該部員6人立ち合いのもと家宅捜索。大麻のような植物片や吸引器具を押収した。1年生2人、2年生4人が寮の中の一室で大麻を使用したと認めている。
大学は、警察からの正式な捜査結果が出るまでは、柔道部としての活動すべてを無期限で停止。大学日本一を争う月末28、29日の全日本学生優勝大会(日本武道館)は、出場を辞退することを決めている。
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