【レスリング】パリ五輪金メダルの清岡幸大郎が初優勝で世界選手権代表入り「認めさせたい」

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2025年06月22日 20:35  日刊スポーツ

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シニア世界選手権大会代表選考会 男子フリースタイル65キロ級 プレーオフ 田南部対清岡 清岡(左)は田南部を破り、世界選手権出場を決める(撮影・山本朝陽)

<レスリング:明治杯全日本選抜選手権>◇22日◇最終日◇東京体育館◇男子フリースタイル65キロ級



パリ五輪(オリンピック)金メダルの清岡幸大郎(24=カクシングループ)が、五輪以来となる個人戦の復帰戦で初優勝を飾った。決勝、プレーオフともに日体大で練習をともにする田南部魁星(22=ミキハウス)に勝ち、初の世界選手権(9月・ザグレブ)代表にも内定。同所属となって初の大会で頂に立ち、「今大会は勝ちにこだわっていた。新しいスタートをいい形で取り切りたかったので、すごくよかったと思う」と納得の表情を浮かべた。


約10カ月ぶりとなる公式戦の決勝でも、落ち着いていた。第1ピリオド(P)、リードを奪われた直後に反撃。背後を取って相手をコントロールすると、タックルから得意の回転技で転がし逆転に成功した。第2Pも攻めの姿勢を貫き、4−3でアジア選手権覇者を退けた。勝利の瞬間はポンと1度手をたたいて「シャッ!」と雄たけび。「幸大郎コール」を送り続けた観客へ、人さし指を立てる「NO1」のポーズで応えた。


勢いそのままに、プレーオフもテクニカルスペリオリティーで快勝。試合中に相手の負傷があっただけに「不完全燃焼な部分がすごくあった」と喜びは控えめだったが、「気持ちをぶらさずに、しっかり最後まで戦い抜けたのはよかった」とうなずいた。


初出場の世界選手権は、世界王者の真の強さを証明する舞台だ。昨夏は、全日本選手権で東京五輪金の乙黒拓斗を退けた勢いで代表入りを果たし、頂上まで駆け上がった。「飛び入りチャンピオンじゃないですけど、本当の王者としてはまだまだだと思う。ここでしっかり世界選手権を取って(優勝して)、国内でも国外でもしっかり清岡幸大郎がチャンピオンって認めさせたい」と力強く言い切った。王者の第2章がスタートした。【勝部晃多】

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