火曜ドラマ『初恋DOGs』の場面カット(C)TBS 俳優の清原果耶が主演、成田凌、ナ・イヌが共演する、TBS系火曜ドラマ『初恋DOGs』(毎週火曜 後10:00)。愛子が飼うサクラと恋に落ちた将軍の飼い主で、24時間診療のしろさき動物病院で若き院長を務める獣医・白崎快を演じる成田にインタビュー。どこかつかみどころがない快をどのように演じているのか。驚いたという火曜ドラマ枠への出演についてや、獣医を演じての感想などを聞いてみた。
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――出演が決まった時の心境を教えてください。
TBSの火曜10時といえば、やっぱり王道のラブストーリー枠じゃないですか。正直、自分にオファーをいただけるとは思っていなかったので、精一杯頑張りたいなと思いました。今回は韓国のスタッフ、キャストも参加している国境を越えたラブストーリーということで、「どうなるんだろう」という楽しみも大きかったです。
形は違えど、どの作品にもラブストーリーの要素はあると思いますが、火曜ドラマでは真正面から恋愛を描く印象なので、ビジュアル面も含め、いつにも増してプレッシャーは感じています(笑)。とはいえ、俳優としてやることは変わらないので、いつも通り、役と向き合う毎日を送っていますね。
――演じる快について教えてください。
快は海の近くで動物病院を営む獣医です。人との付き合いが得意そうに見えるのですが、実はある出来事がきっかけで、人と向き合うことが苦手になってしまった人物。清原さん演じる愛子や、ナ・イヌさん演じるソハとの出会いによって、そんな快がどう変わっていくのかも気になるところです。
快は、基本的に人との関わり方がよく分からない人ですが、どこか鈍感で天然っぽい部分があるので、その“鈍さ”が愛しく見えたらいいなと思っています。人との会話ではうまく伝えられないことがあっても、違和感を察知する力は備えていたり。そういう“動物的な感覚”は持っている人なんだろうなと感じています。
「こじらせ獣医」と謳われている快ですが、役に入るにあたってそれほど違和感はありませんでした。僕も含め、誰にでもどこかこじらせている側面はあるのかもしれません。回を重ねるごとに動物たちや人々に触れて少しずつ柔らかくなっていく姿を見守っていただきたいです。
■初の獣医役で感じた“動物の力”
――獣医を演じるにあたって、準備したことはありますか?
監修の有藤(翔平)先生が勤められている日本動物医療センターを見学させていただきました。
撮影現場でも、有藤先生やスタッフのみなさんと一つ一つの動きについて細かく話し合いながら進めています。医療ドラマのような細かい手元の描写はないですが、動物と真摯に向き合っている様子が伝わるように、丁寧に演じたいと思っています。
――将軍をはじめ、動物たちとの撮影はいかがですか?
本当に癒やされますね。みんなすごくお利口さんで、びっくりさせられっぱなしです。愛子さんが飼っているサクラはおやつが大好きで、将軍は飼い主さんが大好き。そういった特性も考えながら撮り方を工夫してはいますが、それでも「なんでこんなことまでできるんだろう」と驚いてしまうくらい、台本に沿った動きをしてくれるんです。
将軍とは実際に関係を築けているかどうかも大切になってくるので、仲を深められるように日々コミュニケーションをとることを心がけています。
■清原との再共演、そして愛子と快の関係性
――清原さんとは久しぶりの共演。本作で再びご一緒してみていかがですか?
合間になんてことない話で盛り上がったり、平和に撮影しています。前回共演した時はまだ彼女が10代だったのですが、当時からしっかりされているなという印象は変わらないですね。今回は連続ドラマということで、より多くの時間を一緒に過ごすことになるので、新たな一面も見えてくるのかなと思います。
――快と愛子との関係性は今後どうなっていく?
サクラと将軍の素直さに、2人の心が少しずつほぐれていく気がしています。お互い少しこじらせてはいるのですが、その中にもどこか惹かれ合うものがあると思うので、そこを視聴者の皆さんにも感じ取っていただきたいです。
――愛子とのシーンで、印象に残っているものはありますか?
1話の最後ですね。サクラと将軍が思いっきり走り回れる場所に連れていくというシーンがあるのですが、その時の愛子さんと快の絶妙な距離感や、2匹の様子が印象に残っています。
■国境を越えた現場で得た気づき
――イヌさんはどんな印象ですか?
身も心も大きくて、みんなを包み込んでくれる本当に素敵な方です。もちろん他愛のない話もしますが、シーンについてもきちんと話し合える関係で、作品づくりにおいて真剣に語り合える相手に恵まれたことはすごくありがたいなと感じています。
――ソハとの関係性については?
ソハはぐっと距離を詰めてくるタイプ。最初は戸惑ってしまう快も、だんだんと彼の魅力に気を許していく。快の口調がソハに対してだけ少し強めなことがあるのですが、それは逆に信頼しているからこそなんじゃないかと思うんです。回を重ねるごとに2人の関係性も深まっていくので、そこにも注目していただけたらうれしいです。
――日韓共同制作については、どう感じていますか?
ノ・ヨンソプ監督の演出には美的感覚と真っすぐな意思を感じます。カット1つとっても、「美しいほうがいい」という考えが徹底されていて、完成した映像を見るのが楽しみだと思いました。自分にはない、新しい視点を持っている方ばかりで、勉強になることがたくさんあります。
――視聴者へのメッセージをお願いします。
恋に素直になれない大人たちが、うそのない犬たちとの触れ合いや新たな出会いを通じて、少しずつ変わっていく物語です。登場人物がみんな完璧ではないところが愛おしく可愛らしく見えたらいいなと思いながら、一生懸命撮影しています。夏にぴったりの優しくて爽やかな作品になっていますので、ぜひお楽しみに!