『能面検事』に出演するなにわ男子・大西流星(C)テレ東 なにわ男子・大西流星(23)が、上川隆也主演のテレビ東京系ドラマ9『能面検事』(7月11日スタート 毎週金曜 後9:00〜)で初の検事ドラマに挑戦する。大阪地検総務課事務官・前田拓海という役どころを演じた大西に、新境地のキャラクターに挑んだ思いや工夫を聞いた。
【写真】新境地!大阪地検総務課事務官を演じた大西流星
原作は、“どんでん返しの帝王”の異名を持つベストセラー作家・中山七里氏による小説「能面検事」シリーズ。大阪地検きってのエース検察官である不破俊太郎は、検察の上層部や警察組織に対して一切の忖度はなく、とにかく冷静沈着に、ただ淡々と職務を全うする。ついた通り名は“能面検事”。不破が、権力者による圧力や組織のしきたりに屈することなく、事件の真相を暴いていく骨太で痛快なリーガルミステリー。
――ドラマのオファーをもらった時の率直なお気持ちを教えてください。
【大西】初めて聞いた時は、まさか23歳の自分に“事務官”の役をいただけるなんて、という驚きと、「大西流星でもやっていいんだ」といううれしさがありました。学生の役は多くさせていただきましたが、だんだん大人になってようやくこういった役をいただくことができて、成長したんだなという実感を持てました。
――そんな“大阪地検総務課事務官”という役どころを演じてみていかがでしたか?
【大西】今回は、関西弁でお芝居するということが自分の中で逆に新鮮でした。関西弁を前に出すような役柄はこれまであまりやってこなかったので、持ち前の関西弁を活かせるっていううれしさもありながら演じさせていただきました。あとは、事件を扱う内容なので難しい用語がたくさん出てきて、たくさん苦戦はしているんですけど、その中で自分も成長できるのかなとすごく感じています。
――ご自身との共通点はありますか?
【大西】先輩の背中を見て全部吸収したい!という姿は、自分とすごく似ているなと思います。これまでたくさん先輩の姿を見てきて、引っ張ってもらってきたので、立場的にも似ていますし、前向きにいろいろ取り入れていこうとする精神が一緒だなと思いました。
――似ている一面もある一方で、これまでよりも大人なキャラクターということですが、大人っぽく見せるために意識している点はありますか?
【大西】関西弁でお芝居をすると、標準語の時よりも自然と声が低くなっている感じがして。普段とは違って、明るい関西弁じゃなくて、下町感のある、低く響くような関西弁になっているなと。明るい関西弁だと、普段の自分に近くなりすぎる気がして、自然とスイッチを切り替えているんだと思います。スーツの衣装も相まって、声帯も締まっているのかもしれません(笑)。
――難しい用語にも苦戦されているとおっしゃっていましたが、覚え方や工夫はありますか?
【大西】台本にその用語の意味が書かれているわけではないので、スマホで辞書を引いて調べることの繰り返しです。意味を調べて台本にメモ書きしておかないと、パッと内容が入ってこないですし、相手のセリフにも難しい用語が出てくるので、全部調べないと噛み合わなくなるんです。
――ほかにも演じる上で意識していることはあるのでしょうか。
【大西】普段は関西弁でも、お芝居になると標準語しかしゃべってこなかったので、監督に「今、標準語になっていたよ」って言われたことがあって。「関西人としてなんてことをしているんだ…!」と、自分で自分を叩きたいぐらいでした(笑)。それからはマシマシの関西弁でいこうと思って、自分の中で一度アンミカさんを降臨させて、セリフを一度コテコテの関西弁に変換するということをやっています(笑)。だから関西の方が観たら、「大西、なんかいつもより関西弁強くない?」って思うかもしれないですけど、たぶんそのせいです(笑)。でも、これまでお芝居=標準語という感覚がこびりついていたので、今回の役で自分の役者としての幅が広がる良い経験になったなと思います。