先週(6月29日)、PCケースの新製品としてはSSUPDの小型縦置きケース「MESHROOM S PCI5」が登場している。ブラックとホワイトの2色があり、価格は共に3万2000円弱となる。
●PCIe 5.0対応ライザーケーブル付属の小型PCケースが登場
6面いずれも通気性のあるフルメッシュ構造を採用している。2022年10月に登場した「MESHROOM S」のバリエーションモデルで、付属のライザーケーブルがPCIe 4.0から同5.0対応に強化されているのが特徴だ。
また、電源ボタンを天面前方に移動するなどの変更も施されている。ボディーサイズは約167(幅)×247(奥行き)×362(高さ)mmだ。
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内部の配置を柔軟に変えられるのも強みで、マザーボードはATX/microATX/Mini-ITXに対応し、グラフィックスカードは最大4スロット厚までサポートしている。280mm長のラジエーターを2基組み込むことも可能だ。
なお、付属のライザーケーブルはMini-ITX環境のみに対応する。ATX/microATXマザーボードでは、別売で長いタイプのライザーケーブルが必要になる。
入荷したオリオスペックは「PCIe 5.0対応のライザーケーブルが付属したケースは初めてではないかと思います。小型環境ではPCIe x8接続が増えますが、4.0接続と5.0接続では差が少なくないですから、反響が楽しみですね」と話していた。
なお、PCIe 5.0対応のライザーケーブルとしては、6月下旬にLian-Li Industrialから「PW-PCI-520X」が登場している。
PCIe 5.0接続の波はSSDでも広がっている様子だ。先週はCrucialからPCIe 5.0対応のM.2 SSD「T710」シリーズが登場している。ヒートシンクなしの2TBモデルと1TBモデルがあり、価格は順に4万2000円弱と2万9000円前後だ。
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最大連続速度は2TBモデルが読み出し毎秒1万4500MB/書き込み毎秒1万3800MBで、1TBモデルが読み出し毎秒1万4900MB/書き込み毎秒1万3700MBとなる。
TSUKUMO eX.は「最大連続読み出し速度で見ると容量が少ない1TBの方が速いという、ちょっと珍しい仕様ですね。価格的にも最速級のWD_BLACK SN8100やSamsung SSD 9100 PROに対抗できていますし、有力シリーズに育っていきそうです。選択肢も増えたし、熱処理の課題がだいぶクリアされたしで、今後はPCIe 5.0タイプを選ぶ人が増えていくと思います」と見通しを語る。
●GeForce RTX 5050搭載カードが売り場に並ぶ
グラフィックスカードは、NVIDIAの新GPU「GeForce RTX 5050」を搭載した製品がギガバイトから3モデル、MSIから1モデル登場している。価格は4万5000円弱〜4万9000円弱だ。
RTX 5050はBlackwellアーキテクチャを採用したGeForce RTX 50シリーズの最下位にあたるGPUで、8GBのGDDR6メモリを搭載している。最大消費電力は130Wで、今回登場した4モデルはいずれも8ピンの補助電源を1基備えている。
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また、ロープロファイル対応モデル(GV-N5050OC-8GL)もあり、小型マシンへの組み込みも検討しやすい構成といえそうだ。
ファミリー最下位モデルということで、反響はまだあまり大きくない様子だ。あるショップは「7月下旬に販売予定だったところが急きょ前倒しになったみたいで、間に合ったモデルだけが売り場に届いた感じですね。まあ、このクラスは徐々に置き換わっていくものなので、長い目で見ています」と話していた。
●ギガバイトが1.2万円切りのIntel B760マザーボードを投入
マザーボードでは、ギガバイトが低価格帯の新製品を投入している。LGA1700に対応するIntel B760チップセットを搭載したmicroATXモデル「B760M GAMING AC DDR4 GEN5」で、価格は1万2000円弱となる。
Wi-Fi 5の無線LANと2.5GbE対応の有線LANを備え、アナログRGB出力(VGA)やPS/2出力を備えるなど、レガシーインタフェースを複数そろえている。メモリスロットはDDR4用が2基で、M.2スロットも2基備える。
あるショップは「古めのパーツを再活用するのにちょうどいい構成といえます。(Intel B760チップセットに対応する)第13世代Coreもまだ入手できますし、トータル予算を抑えたい人に向いているかも」と話していた。
●裏配線にも通常接続にも対応する白いRTX 5070 Tiカードが登場
グラフィックスカードでは、ASUS JAPANから登場したGeForce RTX 5070 Ti搭載モデル「TUF Gaming GeForce RTX 5070 Ti 16GB GDDR7 BTF White OC Edition」(TUF-RTX5070TI-O16G-BTF-WHITE)も目立っていた。3連ファン採用のホワイトカラー統一モデルで、価格は19万8000円弱となる。
補助電源(16ピン×1)との併用で通常のPCIe x16スロットに接続でき、同社の裏配線規格「BTF」に対応しており、対応環境なら補助電源不要で組み込める。
入荷したTSUKUMO eX.は「BTF必須ではありませんし、前からあるホワイトモデル(TUF Gaming GeForce RTX 5070 Ti 16GB GDDR7 White OC Edition)と全く同じ価格なので、今回のモデルの方が引きがあるかもしれませんね。裏配線で組みたいという人には、もちろん気になるモデルだと思います」と話していた。
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