チンギスハン国立博物館に到着し、説明を受けられる天皇陛下=7日午前、モンゴル・ウランバートル(代表撮影・時事) 【ウランバートル時事】モンゴルを訪問中の天皇陛下は7日、首都ウランバートルの市上下水道公社など、自身が研究する水に関連した施設を視察された。
陛下は同公社でウランバートルの水道事情について説明を受け、「日本の資金協力について評価していただいたことを大変うれしく思います」と述べた。
その後、車で日本政府の無償資金協力で整備されたガチョールト水源に移動。市民の約6割が暮らす水道インフラ未整備の「ゲル地区」の給水状況改善に貢献しており、陛下はヘルメットを着用し、トーラ川沿いにある井戸からくみ上げた水の貯水施設の屋上から水源を展望した。
これに先立ち午前中に訪れたチンギスハン国立博物館では、古代国家やモンゴル帝国にまつわる展示を鑑賞。現地の遺跡などに関し、日本との共同調査が行われたとの説明に「日本の協力も入っているんですね」と話した。
チンギスハンの肖像画の前ではゲストブックに「徳仁」と記帳し、高さ7メートルの黄金のチンギスハン像も見た。
皇后さまは8日の公式行事に備え、終日ホテルで過ごした。

チンギスハン国立博物館で展示品を鑑賞される天皇陛下=7日午前、モンゴル・ウランバートル(代表撮影・時事)

ガチョールト水源の貯水施設の屋上で説明を受けられる天皇陛下=7日午後、ウランバートル

チンギスハン国立博物館を視察し、記帳される天皇陛下=7日、モンゴル・ウランバートル(代表撮影・時事)

チンギスハン国立博物館で記帳された天皇陛下の署名=7日午前、モンゴル・ウランバートル(代表撮影・時事)