
【写真】歌麿(染谷将太)の肩を抱く蔦重(横浜流星) 『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』第26回「三人の女」場面カット
冷夏による米の不作で、米の値が昨年の倍に上昇。奉公人も増え、戯作者たちが集まる耕書堂では、米の減りが早く店主の蔦重も苦労していた。そこに蔦重の実母、つよ(高岡早紀)が店に転がり込み、髪結いの仕事で店に居座ろうとする。
耕書堂が吉原から日本橋に移り、一気に賑やかになったことに戸惑う歌麿は、突然現れながらも持ち前の器量の良さで存在感を放つつよや、真面目な仕事ぶりで蔦重を支えるていに複雑な感情を抱く。そして歌麿は耕書堂を出ていくと申し出ると、蔦重が「お前は俺の義弟なんだから。黙ってここにいりゃいいんだ」「出てくなんて許さねえからな!」と引き留める。ていは隣の部屋で布団を敷きながら、蔦重と歌麿の“痴話ゲンカ”のようなやりとりを耳にする。
そんなある日、日々の暮らしの中で蔦重の才能や華やかな交友関係を目の当たりにしてきたていは、耕書堂を出ていくことを決意。引き留めようと追ってきた蔦重は、ていを「俺のたった1人の女房」と称え、家に連れて帰るのだった。
その夜、蔦重とていは同じ布団に入り初めて情を交わす。一方、隣の部屋で横になっていた歌麿は、涙を一筋こぼしつつ「よかったな。蔦重…」とつぶやき、目を潤ませながらもう一度「よかった」と言って、頭から布団をかぶる…。
|
|