磯村勇斗「覚えてないですね」生徒からの素敵エピソードに照れ

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2025年07月09日 18:01  cinemacafe.net

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「僕達はまだその星の校則を知らない」
新ドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」の制作発表会見が行われ、磯村勇斗、堀田真由、生徒役11人が登壇した。

本作は、独特の感性を持つがゆえに、人生にも仕事にも臆病だった弁護士・白鳥健治(磯村勇斗)が、少子化による共学化で揺れる私立高校にスクールロイヤー(学校弁護士)として派遣され、若者たちの青春に不器用ながらも必死に向き合っていく学園ヒューマンドラマ。

今回、民放連続ドラマ初主演となる磯村は、「役者人生10年の節目で初めての主演ということに気合いが入っていますし、どう受け取っていただけるのかドキドキしていますが、間違いなく新しい学園ドラマが誕生したのではないかと思っています」と早くも手応えを感じている様子。

元男子校の教師で、健治の良き理解者となる幸田珠々役の堀田は、自身初の高校教師役に挑戦。「ついこの間まで生徒役のほうが長かったんですが、デビュー10年の節目にこの場に立たせていただいて、感慨深く思っています。教師の方々は、私にとっても羅針盤のようにこれから歩む道を照らしてくれるような存在だったので、私も珠々を通して生徒たちに寄り添って優しい先生であれたらいいなと思っています」とコメントした。

また、2人が勤務する濱ソラリス高校を運営する、濱学院の理事長・尾碕美佐雄役の稲垣吾郎は、仕事の都合でVTRでの出演となった。役どころについて「一見厳しそうに見えますが、言っていることは至極真っ当で責任感のある人物。胸の奥に底知れぬ何かを抱えているのですが、徐々に明らかになっていくと思います」と語った。

本格的な共演は初となる磯村について堀田は、「一筋縄ではいかない表現を隣で見させていただいているんですが、目の動きや手先など細かいディテールにこだわられていて魅了されています」とその演技を絶賛。磯村も白鳥の役どころに「つかみどころがなくて、人とは違う世界感があるので、どう表現するのか悩みました」と明かしつつ、堀田については「健治を見守る姿や優しさなど、堀田さんにもそういう一面があるんじゃないかなと。そこが魅力的ですし、お芝居していても楽しいです」と明かした。

トークコーナー「このドラマの〇〇に注目」では、磯村が「“ムムス”ですね」と言うと、堀田と生徒たちから笑いが。「ムムス」とは、白鳥が不安な気持ちになったときに思わず口にしてしまう言葉だ。一方、堀田は「ズバリ宮沢賢治です」と回答。幸田が白鳥に心を開くきっかけともなっていたり、幸田のデスクが宮沢賢治一色になっていたりと、幸田にとって大事なキーワードになっている。

そのほか生徒たちからは「“ぼくほし”カラーの制服」(南琴奈)、「生徒たちが見せるギャップ」(近藤華)、「教室では見せない一面が見られる保健室」(北里琉)などといった回答が。

続いて「キラリと輝く、あの人のスターな裏話」というテーマでは、磯村がクランクイン初日の模擬裁判の撮影で、稲垣が長ゼリフを完璧に演じてみせたことに触れ、「やっぱり稲垣さんってすごいなと。元々スターですが、より大スターという感じで、現場の士気も上がりました」と感嘆。堀田は「“ムムス”Tシャツを作ってくださったり、現場にカフェを作ってくださったり、お芝居もさることながら座長としての現場の立ち振る舞いや男気がすごいです」と磯村を絶賛した。

生徒役の日向亘は、自身の山場となる撮影前、落ち着かずに一人でいた際、堀田が近くにいたことに「意図してかわかりませんが、すごく救われて安心感がありました」と感謝すると、「これまで学園ドラマで先生役の方々からそういう姿を見せていただいていたので、私も取り入れていきたいと思って」と堀田が明かす一幕が。

越山敬達は、泣くシーンで泣けなかった際、磯村から「悔しい感情とか泣くために必要な物だけを思い浮かべていればいいんだよ」と声を掛けられたそうで、「その言葉をいただいた瞬間、ポロポロ涙が出始めた」と告白。これに磯村は、「いやー覚えてないですね」と照れ隠し。またのせりんも、何度かNGを出してしまった際に、磯村が背中をポンポンと叩いてくれたそうで、「生徒一人一人のケアまでしてくださって、スターですよね、カッコイイ」とエピソードを披露するも、「僕は覚えていないですね」と磯村はまたもはぐらかしてみせた。

そして最後に磯村は、「僕は生徒のドラマでもあると思っていて、生徒一人一人の個性や真っすぐな目を見てほしいですし、生徒たちにはこのドラマをきっかけに羽ばたいてほしいなという思いが強くあります」「校則や学校の問題、青春の叫びなどを白黒やイエスノーで分けてしまう世の中ですが、その間にはいろんな色があるんだよというメッセージを受け取っていただけたらうれしいです」とメッセージを寄せた。

※全員集合写真
上段左から)北里琉、菊地姫奈、近藤華、中野有紗、南琴奈、日高由起刀、日向亘、月島琉衣、越山敬達、のせりん、栄莉弥
下段左から)堀田真由、磯村勇斗、稲垣吾郎

第1話あらすじ
弁護士の白鳥健治(磯村勇斗)は、独特な感性を持ち、感覚が周囲と違うことやマイペースな性格で集団行動になじめず、不登校になった過去がある。現在、小さな法律事務所で働く健治は、恩人でもある所長の久留島かおる(市川実和子)の命により、学校で発生する問題について、法律に基づいた助言や指導を行うスクールロイヤーとして「濱ソラリス高校」に派遣されることに。ところが、尾碕美佐雄(稲垣吾郎)が理事長を務める「濱ソラリス高校」は男子校の「濱浦工業高等学校」と女子高の「濱百合女学院」が合併したばかりで、校内では次々と問題が勃発。なかでもジェンダーレスを意識した新しい制服の評判は悪く、着用を拒否する生徒もいるほどだった。



そんななか、3年生の生徒会長・鷹野良則(日高由起刀)と副会長・斎藤瑞穂(南琴奈)がそろって不登校になる前代未聞の事態が発生。その原因は不明とあって、健治は早速、学校から打開策の提案を求められるが、そもそも学校が苦手な健治は法的なアドバイスこそするものの、問題解決の糸口は見出せない。健治のサポート役で国語教師の幸田珠々(堀田真由)が、そんな健治を心配し見守っていると、やがて生徒たちの間では2人の不登校の理由が合併による校則の変更なのではないかという憶測が広がり、制服を廃止するよう学校を訴えるという生徒が出てくる。そこで健治は、“制服裁判”なる模擬裁判を提案するが…。
「僕達はまだその星の校則を知らない」は7月14日(月)22時〜カンテレ・フジテレビ系にて放送(※初回15分拡大)。




(シネマカフェ編集部)

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