SROジャパンカップ第2ラウンドレース2はHitotsuyama with Cornes Racingが逆転勝利。前澤友作組が白熱バトルを制し3位
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2025年07月13日 20:30 AUTOSPORT web
7月12日に予選とレース1が行われたSROジャパンカップ第2ラウンド。迎えた7月13日は、14時50分からレース2の決勝レースがスタートした。前日の予選でポールポジションを奪っていたBINGO RACING with LM corsaの9号車フェラーリを駆る笹原右京がホールショットで1コーナーへ。コッツォリーノの45号車フェラーリ、川端の296号車フェラーリと続き、元嶋佑弥がドライブしたMax Racingの24号車メルセデスAMG GT3、福住仁嶺がドライブしたK-tunes Racingの96号車レクサスRC F GT3、1周目にポジションを上げた横溝直輝が駆る555号車フェラーリが続いた。
ただ2周目、大きなアクシデントが発生してしまう。女性ドライバーのベティ・チェンがドライブしていたK-tunes Racingの97号車トヨタGRスープラGT4が、トラブルが発生したようでTGRコーナーで突然姿勢を乱し、高木真一のドライブでピットからスタートしていた同じK-tunes Racingの98号車フェラーリにクラッシュ。そのままアウト側のグラベルで横転し、タイヤバリアを乗り越えキャッチフェンスに衝突してしまった。
ガードレールの上に逆さに静止したGTスープラGT4から救出されたチェンはメディカルカーで搬送されることになったが、幸い高木もチェンも大きな怪我はなく、念のためチェンはチームスタッフとともに病院で検査を行い、全身を打っているものの意識はしっかりとしており、そのまま退院したという。
このアクシデントによりレースは赤旗中断となり、残り50分で再開されることになった。リスタート後、上位陣は大きな順位変動はなく、ピットウインドウオープン後、9号車フェラーリは笹原から武井真司に交代。45号車はコッツォリーノから辻子へ、296号車は川端から��筑へ交代した。
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レース後半も9号車フェラーリのリードは盤石かと思われたが、残り17分のところで、9号車にはピットストップ時間が3秒足りなかったとして痛恨のストップ・アンド・ゴーペナルティが課されてしまった。これでトップには45号車フェラーリの辻子が浮上し、2番手には元嶋佑弥から内田優大に交代したMax Racingの45号車メルセデスが浮上。��筑の296号車は前日の第3戦での2位による10秒ピットストップ時間追加があり3番手につけることになった。
このままレースの順位は固まっていくかと思われたが、終盤ドラマが起きる。その主役となったのは、横溝から交代した555号車フェラーリの前澤友作だ。交代後、��筑と内田の先行を許したものの、ペースに苦しんだ内田に少しずつ接近。後方からさらにアマクラストップだったTeam DAISHIN with GTNETの81号車ニッサンGT-RニスモGT3を駆る大八木龍一郎、レース1のウイナーであるBANKCYが駆るseven x seven Racingの666号車ポルシェが接近。四つ巴のバトルとなった。
さらに、首位争いもファイナルラップが近づくにつれ緊迫していった。レースウイーク走り出しのトラブルや、前日のレース1でスタート直後にクラッシュしてしまったことから、ロングランのデータがなかったPONOS RACINGの45号車だったが、「セットアップがうまくいっていなくて、セクター3が厳しい状況でした。ちょうどバックマーカーに引っかかってしまったときにきれいに抜くことができなかったです」という辻子に対し、「前にクルマが見えてきたので自分でペースを上げていきました。最後まであきらめなかった結果だと思います」という��筑が急接近した。
この戦いはアドバンコーナーで決し、オーバーテイクを決めたHitotsuyama with Cornes Racingの��筑晶裕／川端伸太朗組296号車フェラーリが最終周の大逆転でレース2の優勝を飾ることに。これまでなかなか勝利に至らなかったHitotsuyama with Cornes Racingだけに、「これまで毎回のようにセットアップも進めてきたのですが、少しずつ良くなってきていましたし、��筑さんとチームのおかげです」と川端も嬉し涙をみせた。辻子依旦／ケイ・コッツォリーノ組45号車は悔しい2位となった。
そして、四つ巴のバトルを制し3位を獲得したのは前澤友作／横溝直輝組555号車フェラーリだ。日本を代表するジェントルマンドライバーたちとの激しいバトルを制して表彰台を獲得してみせた前澤にチーム、関係者も大きな拍手を送った。「ディス・イズ・ミラクルです（笑）。ずっと自分だけの走りをしようと頑張りましたし、ずっと内田選手に前を走っていただき、本当に勉強させていただきました」と前澤も笑顔をみせた。
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SROジャパンカップ第2ラウンド富士レース2結果
Pos／No／Class／／Team／Car／Driver／Laps／Gap
1／296／GT3／Pro-Am／Hitotsuyama with Cornes Racing／フェラーリ296 GT3／都筑晶裕／川端伸太郎／31／
2／45／GT3／Pro-Am／PONOS RACING／フェラーリ296 GT3／辻子依旦／ケイ・コッツォリーノ／31／0.519
3／555／GT3／Pro-Am／MAEZAWA RACING／フェラーリ296 GT3／前澤友作／横溝直輝／31／12.065
4／666／GT3／Pro-Am／seven x seven Racing／ポルシェ911 GT3 R (992)／BANKCY／渡会太一／31／12.608
5／24／GT3／Pro-Am／Max Racing／メルセデスAMG GT3エボ／内田優大／元嶋佑弥／31／16.260
6／81／GT3／Am／Team DAISHIN with GTNET／ニッサンGT-RニスモGT3／大八木龍一郎／大八木龍一郎／31／19.594
7／96／GT3／Pro-Am／K-Tunes Racing／レクサス RC F GT3／末長一範／福住仁嶺／31／24.791
8／9／GT3／Pro-Am／BINGO RACING with LM corsa／フェラーリ296 GT3／武井真司／笹原右京／31／26.678
9／84／GT3／Am／ART TASTE with JMS Racing／ニッサンGT-RニスモGT3／清水康弘／今田信宏／31／39.011
10／1／GT3／Am／Team MACCHINA／フェラーリ296 GT3／植松忠雄／鈴木宏和／31／59.541
11／935／GT3／Pro-Am／GALAH Racing With GTNET／ニッサンGT-RニスモGT3／GALAH／坂口夏月／31／1:05.097
12／16／GTC／Am／NGR／ポルシェ911 GT3カップ（992）／HIRO／HIRO／31／1:29.887
13／27／GTC／Pro-Am／AWD Racing／ポルシェ911 GT3カップ（992）／J-A.スウィニマー／J.パーソンズ／31／1:33.880
14／888／GTC／Am／BINGO RACING／ポルシェ911 GT3カップ（992）／タイガー・ウー／タイガー・ウー／30／1 Lap
15／66／GT3／Am／CARGUY Racing／フェラーリ488 GT3エボ／豊田敬／太田和輝／30／1 Lap
16／18／GT3／Pro-Am／TEAM UPGARAGE with ACR／フェラーリ296 GT3／AKITA／小林崇志／30／1 Lap
17／83／GTC／Am／GAMA 83 Racing／ポルシェ911 GT3カップ（991）／芳賀誠／大蔵峰樹／30／1 Lap
18／94／GTC／Am／CARATT 991 GT3／ポルシェ911 GT3カップ（991）／佐野隆之／白坂卓也／30／1 Lap
19／17／GTC／Am／HIPOINT RACING／ポルシェ911 GT3カップ（991）／今野智／古谷知久／29／2 Laps
20／39／GT4／Silver-Am／TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA／トヨタGRスープラGT4エボ2／H.マノッポ／野中誠太／29／2 Laps
21／82／GT4／Silver-Am／ZENKO RS GARAGE with SUNRISE BLVD.／ポルシェ718ケイマンGT4 RS CS／牧野善知／藤原大暉／29／2 Laps
R／360／GT3／Am／RUNUP SPORTS／ニッサンGT-RニスモGT3／西川正明／田中篤／3／28 Laps
R／98／GT3／Pro-Am／K-Tunes Racing／フェラーリ296 GT3／山脇大輔／高木真一／2／29 Laps
R／97／GT4／Am／K-Tunes Racing／トヨタGRスープラGT4エボ2／永井良周／B.チェン／2／29 Laps
[オートスポーツweb 2025年07月13日]
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