中国軍活動「強く懸念」=北朝鮮「ウラン型核も開発」―防衛白書

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2025年07月15日 11:01  時事通信社

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時事通信社

閣議に臨む石破茂首相(中央)ら=15日午前、首相官邸
 中谷元防衛相は15日の閣議に、2025年版防衛白書を報告した。中国軍の日本周辺での活動活発化について「わが国の安全に深刻な影響を及ぼし得る状況となっており、強く懸念される」との現状認識を明記。北朝鮮の核開発に関し「プルトニウムに加え、高濃縮ウランを用いた核兵器開発を推進していくとみられる」と警戒感を示した。

 白書は中国軍の台湾周辺での演習に触れ、「台湾侵攻作戦を含む台湾の統一に向けた軍事作戦の一部が演練(訓練)されている可能性がある」と指摘。24年の演習に法執行機関「海警局」が参加したことに注目し、「台湾封鎖作戦では米国など第三国の軍事介入回避を念頭に、海警局を前面に展開させる可能性がある」と記した。

 中国とロシアの軍事連携にも言及し、「頻度が増加している」と警戒感を示した。

 北朝鮮を巡っては、昨年10月に発射した新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星19」の射程は1万5000キロを超える可能性があると分析。「射程や飛翔(ひしょう)の態様が異なる極超音速兵器を開発し、相手方の対応を複雑化させることを企図している可能性も考えられる」との見方を示した。

 陸海空3自衛隊を一元的に指揮する統合作戦司令部が3月に発足したことも紹介。石破茂首相が自衛官の処遇改善を重視していることを踏まえ、人的基盤強化への取り組みも詳述した。 

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