グスク(妻夫木聡)=映画『宝島』(9月19日公開) (C)真藤順丈/講談社 (C)2025「宝島」製作委員会 映画『宝島』(9月19日公開)の場面写真が新たに解禁された。
【画像】解禁となった場面写真があと6点 本作は、アメリカ統治下の沖縄を舞台にした真藤順丈の直木賞受賞作を原作に、大友啓史監督(大河ドラマ『龍馬伝』、映画『るろうに剣心』シリーズ)が構想6年、2度の撮影延期を経て完成させた意欲作。主演は妻夫木聡。共演に広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太ら豪華キャストが名を連ねる。
米軍基地から物資を奪い、困窮する住民たちに分け与える“戦果アギヤー”として、自由な生き方を模索していた若者たち。主人公グスク(妻夫木)、幼なじみのヤマコ(広瀬)、レイ(窪田)、そして皆の英雄的存在だったリーダー・オン(永山)。「いつかでっかい戦果を上げる」ことを夢見ていた彼らだったが、ある襲撃の夜、オンが忽然と姿を消してしまう――。英雄はなぜ消えたのか?20年後、幼なじみの3人がたどり着いた真実とは――。
解禁された場面写真には、親友を捜すため刑事となったグスク、恋人としてオンの帰りを待ち続けるヤマコ、憧れだった兄の面影を追うレイ――。消えた英雄オンをめぐってそれぞれの想いが交錯する3人と、彼らの心の支えであったオンが優しく微笑む姿が捉えられている。
さらに、盗んだ物資を住民に分け与える“戦果アギヤー”としての日々、過酷な状況の中で教師になる夢を叶えたヤマコを祝福して笑顔で抱き合うシーン、一方でグスクに銃口を向けるレイの緊迫感ある場面なども公開された。時代の大きなうねりに翻ろうされながら、グスクたちが駆け抜けた20年間の軌跡――過酷な運命の中で繰り広げられる壮大なドラマへの期待が高まる。
本作のメガホンを取った大友監督は、「沖縄の人々が戦後の日本とアメリカの狭間で、どれほどの血と汗と涙を流してきたのか。その喜びも悲しみも体感しなければ理解できない。それを誰もが追体験できるような映画を作りたかった」と語っている。