豊田市街地スーパーSSなど新情報満載のラリージャパン2025開催概要が発表。今年は“体感するラリー”がコンセプト

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2025年07月17日 16:30  AUTOSPORT web

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東京都豊島区東池袋でラリージャパン2025の開催概要発表会が行われた。左からフォトセッションに参加したピエール北川さん、実行委員会の小坂喬峰副会⾧、太田稔彦会⾧、声優の三木眞一郎さん、梅本まどか、新井敏弘
 7月17日、ラリージャパン2025実行委員会は11月6〜9日に愛知県と岐阜県で開催されるWRC世界ラリー選手権『フォーラムエイト・ラリージャパン2025』の開催概要を発表した。新コースとして愛知県豊田市街地を走行する豊田スーパースペシャルステージ(SSS)、小原SSなどが加わることが明らかにされた。

 今年は11月6〜9日の4日間、世界最高峰ラリー競技であるWRCの2025年シーズン第13戦として行われるラリージャパン2025。4年連続開催となる今年は、ラリー本来の迫力や楽しさに焦点を当てることを目標に『体感するラリー』をコンセプトに開催されることになった。

 このコンセプトについて、豊田市市長でラリージャパン2025実行委員会の太田稔彦会長は「『競技の魅力、ラリーと地域一体の盛り上がり、観戦者のラリーへの参加感』=『体感』により、ラリーの理解を深め、共感や楽しさを創出し、ラリー文化の醸成を高めていきたい」と狙いを説明した。

 注目の競技コースについては、シェイクダウン(SD)は鞍ケ池公園が舞台となるが、今年は新たにそのSDコースを使用した“鞍ケ池公園SSS”が競技最初のステージとなるSS1として開催される。また、豊田スタジアムには競技拠点のサービスパークが設置されるが、今年はスタジアム内でのSSSは行われず、代わって豊田市街地のスカイホール豊田と白浜公園を走行する“豊田市SSS”が新コースとして登場する。

 ラリージャパンの競技長を務める高桑春雄氏によると、豊田SSSは現在のところ夜間ステージを想定しているとのこと。あわせて公開されたタイムスケジュールをみると、豊田市SSSは競技3日目となる11月8日(土)の最終SS14として設定されており、ラリーマシンが夜間の豊田市を全開走行する姿を見ることができそうだ。

 また、ふたつめの新コースとして四季桜で有名な豊田市小原地区の小原SSが加わる。高桑競技長によると、この小原SSはハイスピードコースになる予定で、地域住民も非常に協力的であるということが説明された。

 既存コースでは、昨年は夜間時間帯で行われた岡崎中央総合公園での岡崎SSSが、今年は競技最終日の11月9日(日)の日中に変更されることやタイヤフィッティングゾーンの新設、ラリージャパンを象徴する場所と言ってもいい伊勢神トンネルが今年は逆走になることが高桑競技長から明らかにされた。最終ステージの三河湖パワーステージは昨年同様を想定、セレモニアルフィニッシュは豊田スタジアムで変更はない。

 なお、昨年の競技3日目にはSS12で一般車両がマーシャルポストの競技管理員の制止を振り切ってコースに進入した事案があった。このことについても高桑競技長は「安全性を含め、一般車両が入りにくいコース設定を検討している」としたうえで、現在およそ95%のコースレイアウトが完成しているが、まだ細かな調整が必要だと語っている。

 そして観戦チケットは、この概要発表会が開催された7月17日(木)13時から抽選での先行販売がスタート。その後、8月16日(土)10時から開催市町の抽選先行販売を経て、8月23日(土)10時から先着での一般販売が行われる。券種や価格などは公式サイトを確認してほしい。

 観戦チケットでは、鞍ケ池公園でのシェイクダウンとSSSのセット観戦券に加え、豊田市SSS観戦券には同日の豊田スタジアムサービスパークに入場券が付帯するとのこと。また『豊田スタジアムサービスパークの4日間セット入場券』の割安販売や、山間SSおよび岡崎SSSのパーク&ライド、マイカー乗入の観戦券を同乗者増による割引率アップ、11月9日早朝のサービスパーク観覧や、同日に先着1万人の親子を無料招待する企画などがトピックとして挙げられた。


■『頭文字D』藤原拓海役でおなじみの三木眞一郎さん、ラリーは「ぶっ飛んでいる」

 今回の大会概要発表会の後にはラリードライバーの新井敏弘、コドライバーの梅本まどか、アニメ版『頭文字D』で主人公の藤原拓海役を務める声優の三木眞一郎さんが参加するトークセッションも行われた。

 トークでは新井と梅本からラリージャパン2025に向けた抱負などが語られ、新設定される豊田SSSについては梅本が「今年は豊田市街地を走行するということで、ドライバーとコドライバーにとって新しいステージになります。夜の最終ステージということでメンタルコントロールがいちばんのキモ、難しい部分になってくるのではないでしょうか」と分析した。

 大のクルマ好きとしても知られる三木さんは「ぶっ飛んでいるなと。街中もそうですし、細い山道などをあんなに速いスピードでマシンをコントロールしながら、ドライバーとコドライバーが呼吸を合わせて走行しています。ストレートではマシンが飛ぶ場面もあり、もうとんでもない競技ですよね」とラリー競技の印象を語った。

 また、今回の大会概要発表会は東京都豊島区東池袋のとしま区民センターで実施されたが、隣接する中池袋公園では17日から20日までラリージャパン2025の体感フェスが開催されている。

 アニメの聖地として知られる池袋でのイベントは、幅広いファン層が『見て・知って・体感する』都市型エンタメイベントとして展開される。会場には、現在から往年のラリーマシンが展示されているほか、19日にはアイドルグループ『i☆Ris』のメンバーで声優の芹澤優さんが参加するトークステージなども行われる予定だ。

 そのほかにも、会場限定で一部券種のラリージャパン観戦チケット特別販売やWRCゲーム体験、今年版の新アイテムが追加されたラリージャパン公式グッズ販売などに加え、20日にはラリー・エストニアの中継放送が実施予定とのこと。池袋駅からも歩いて数分なので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがだろうか。

 多くの新情報が発表されたラリージャパン2025の競技および観戦チケット、池袋での体感フェスなどの詳細は大会公式サイト(https://rally-japan.jp/)をチェックしてほしい。

https://www.youtube.com/watch?v=AFnGSHrpyww

[オートスポーツweb 2025年07月17日]

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