写真 「ベイシックス(BASICKS)」が、初の旗艦店を東京・表参道にオープンする。営業開始日は7月19日。
ベイシックスは、「クリスチャンダダ(CHRISTIAN DADA)」を手掛けた森川マサノリが2021年に始動。「日常着の循環/アウトライン(輪郭)化」をテーマに、過剰な装飾を排したベーシックな服に”少しの違和感”を織り交ぜたデザインを提案している。また、サステナブルな素材の採用やアップサイクルといった、環境に配慮した服作りを実践。今年6月にはANAPの傘下に入るなど、年々規模を拡大してきた。
同店は、東京メトロ 神宮前駅から徒歩2分ほどで、東急プラザ表参道「オモカド」やラフォーレ原宿が集まる神宮前交差点から程近い、原宿・表参道エリアの中心地に位置。クリスチャンダダでも原宿に旗艦店を構えるなど、森川が同エリアに長年縁を感じていたことから同地への出店を決めたという。
売り場は地下1階のワンフロア構成。高い天井が特徴で、内装は、コンクリート打ちっ放しの床に金属の壁を合わせ、無機質な印象に仕上げた。ブランドのベーシックなワードローブをあえてフューチャリスティックな空間に並べることで、コントラストを演出したという。ブランドが一貫して表現している”少しの違和感”は、歪に傾いた開口部や斜めにせり出した鏡などに落とし込んだ。
旗艦店では、ブランドのフルラインナップを展開。インラインアイテムに加え、店舗限定モデルや復刻アイテムなどの販売を行う。また、同店のオープンに合わせて、「フルーツオブザルーム(FRUIT OF THE LOOM)」とのコラボレーションTシャツを発売。アーティストのシャルル・アナスタス(Charles Anastase)が手掛けたイラストをパッケージに配し、フロントの裾にはベイシックスのロゴプリントを、首裏部分にはブランドを象徴するハートモチーフの刺繍をあしらった。ホワイトとブラックの2色を揃える。
同店では自社製品に加えて、森川が選定した古着も販売。今後は他ブランドの商品も取り扱い、1ブランドの直営店を超えたキュレーションストアを目指す。また、展覧会などの会場としての貸し出しなど、ショップ以外の空間利用についても検討しているという。森川は、「表参道で分かれた南側のエリアには、近年面白いお店が集まってきている。自分がキャリアをスタートした街を、この店を通じて更に盛り上げていけたら」とコメントした。
■ベイシックス フラッグシップストア営業開始日:2025年7月19日(土)所在地:東京都渋谷区神宮前6丁目3−7 山岡ビル B1F営業時間:10:30〜20:00公式サイト