
子育て中、親同士や子ども同士の関係は、ときに悩みの種になります。学校行事でのできごとが、大きなモヤモヤにつながることも。ママスタコミュニティに寄せられたのは、授業参観で毎回「車に乗せて」と頼んでくる子どもの対応に困ったママからの投稿です。
『小6女子のことです。授業参観に私は車で行きました。娘は友だちAちゃんと一緒に歩いて下校することに。すると娘が苦手な近所のBが、私に「お母様! 車で帰りたいので乗せてってください!」と頼んできました。そのときは断りました。でもこれが初めてではなく、以前、昇降口でBに待ち伏せされて「お母様きた! 乗せてってください!」と言われました。流石に断りにくくて乗せたら、一方的に早口で喋りまくってうるさいし、失敗しました。小6女子で乗せてと騒ぐのって、幼いですよね?』小6の女の子の頼みをどう断ればいいのか、背景にはどのような事情があるのか。ママたちの声を基に、子育て中の人間関係の難しさを考えていきます。
「車に乗せて」は図々しい?断るのは難しい?
ママたちの反応は、「それは図々しい!」と断固断る派が少なくありませんでした。投稿者さんの娘は歩いているのに、その子だけ車に乗せるのはおかしいとママたちは言います。
『幼いというか図々しくて引く。何かあっても責任取れないから無理ごめんでいいよ』
『この後寄らなきゃいけないところがあるからって断る。乗せるとしても自分の子しか乗せないよ』
『親の許可なしに車に乗せるのはやめたほうがいいよ。一緒に行くとか待っているとか言われたら、「歩けないくらい体調悪いなら先生呼ぼうか?」でいいと思う』
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車をやめて歩く?予防策を考える
Bちゃんの「乗せて」アピールを避けるために、「そもそも車で行かなければ?」と予防策を提案するママたちがいました。
『いっそもう投稿者さんも歩いて行くようにすれば? それか子どもたちの下校時刻よりも前にさっさと退散する』
『学校に車では行かないようにするとかの対策も必要ではない? 子どもたちは徒歩で登下校する距離なのだし』確かに車を使わなければ「乗せて」と言われません。もし車を使わなければいけない場合、早めに帰るか、断る準備を整えてみてはいかがでしょう。「別の出口を使うとか、先生に相談してフォローしてもらうのもいいかも」と、細やかな工夫を提案する声もありました。子育て中のママは、子どもだけでなく周囲との関係にも気を配るもの。自分の心地よさを守る工夫が大切です。
親御さんの対応は?過去の友情と役員のしがらみ
投稿者さんによると、Bちゃんのお母さんはいい人で、保育園時代は親子で仲よくしていたよう。しかし学年が上がるにつれ、娘さんがBちゃんを苦手になったそうです。Bのお母さんからは、「前に乗せてくれてありがとう」と丁寧に感謝されたものの、遠慮するようBちゃんに伝えてはいない様子。さらに、次年度の中学でBちゃんの両親のどちらかが同じ役員をするそうで、関係を完全に切るのが難しい事情も吐露。こうした背景が、投稿者さんの断りにくさを助長しているようです。
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しつこいお願いには親や学校に相談を
Bちゃんの「乗せて」がしつこい場合、どうすればいいのでしょう。
『断固拒否でしょう。あまりにもしつこければ担任の先生に引き渡しに行って、親にその子のやっていること伝えてもらうように言っていいと思うけれどな』
『相手のお母さんに投稿した内容伝えて、事故にあったら責任取れないから次からは乗せられないって釘刺しとけば? そのときに本人にも言う。事実捏造して親に伝えられても面倒だしね』困っていると相手のママに相談、それでもだめなら先生に相談することをママたちは提案します。でも投稿者さんには、「低学年のときに、Bが娘にしつこく絡むのを、イヤだと伝えても変わらず。私がB母に言った後に、B父がうちの旦那を突然責めてきた」と、相手の親とひと悶着あったことを教えてくれました。子育て中の人間関係は、過去の友情や親同士のしがらみが絡み、簡単には割り切れません。
疎遠も選択肢のひとつに
Bちゃんやその親との関係に、「クセがある」と感じるママたち。少し距離を置くことを推奨します。
『お母さんがいい人ということはない。子どもがそのようなことしたと知っていたら、とっくに躾ているし、お詫びするでしょう。なるべく疎遠で』
『私はなるべく穏便に避けるわ、面倒臭いもん』
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小さな葛藤を越えて
今回の問題は、親子の過去や親同士の関係が絡み、簡単に解決できないようです。ママたちのアドバイスは、「毅然と断る」「親や学校に相談」「疎遠も覚悟」と、投稿者さんと娘さんの心地よさを守ることが最も大事だとアドバイスします。「事故の責任が取れない」「用事がある」と軽く流し、必要なら担任やBちゃんのお母さんに相談を。子ども同士の関係が複雑でも、わが子の気持ちを最優先に考えることが、ママの仕事です。
子育ては、子どもとの絆を強める喜びと、周囲との関係に悩む日々の連続。「あのとき、断るのが大変だったね」と、いつか娘と笑い合える日が来るはず。「Bちゃんが苦手」と言う娘さんの気持ちを優先して、時間を掛けてでも距離を置く方向に持って行くことがいいのでしょうね。