関西電力本店=大阪市 関西電力が、福井県美浜町の美浜原発敷地内に次世代原発を新設する方向で調整に入ったことが18日、分かった。2011年3月の東日本大震災と東京電力福島第1原発事故により中断していた地質などの調査を近く再開する。原発の新増設が国内で具体化するのは震災後初めて。
政府は今年2月に閣議決定したエネルギー基本計画で、原発を最大限活用すると明記し、従来の原発より安全性を高めた次世代革新炉の開発・設置に取り組む方針を盛り込んだ。関電の動きはこうした方向性に沿うものだが、原発新増設に対する反発は根強く、今後曲折もありそうだ。