熊本県など九州各地の大雨に関し、記者団の取材に応じる石破茂首相=11日、首相公邸 石破茂首相は11日、熊本県など九州各地の大雨を受け、被害状況の迅速な把握や的確な情報発信、災害応急対策に「人命第一」で取り組むよう指示した。国の関係部局の動きを統括する小島裕史内閣危機管理監に首相公邸で伝えた。
この後、記者団の取材に応じ、被災地の住民に向けて「避難所までの移動がかえって危険な場合は無理せず、命を守る行動を最優先するよう強くお願いする」と呼び掛けた。関係省庁による災害対策会議も開かれ、政府一体で対処する方針を確認した。
林芳正官房長官と坂井学防災担当相は浸水や土砂災害、停電などの状況について首相官邸で報告を受けた。林氏は記者団に、熊本県内の自治体に災害救助法を適用していると説明し、「住民避難も含め、自治体と緊密に連携して対応していく」と強調。住民には「最大級の警戒」を求めた。