
仕事と私生活の間には、一定の線引きが必要だろう。休日に仕事を強要してくる上司は嫌われても仕方ない。投稿を寄せたのは神奈川県の50代男性。システムエンジニア(SE)として働いていた頃、上司から休日の無償対応を迫られたと語る。(文:湊真智人)
本来土日は休みで、電話はコールセンターが対応することになっていた。しかしレベルが低く、結局は「毎週のように」男性のもとに電話がかかってきたという。そしてある土日。男性が旅行先で携帯の電源を切っていたところ、翌週月曜日に上司に呼び出され、こう説教された。
「昨日は何故連絡が取れなかったのか、土日も連絡が取れるようにしろ」
「業務命令でやらされる事はボランティアとは言いません」
あまりに理不尽な物言いに、男性は「だったら残業代下さい」と正論を返した。すると上司は立て続けにこう言い放った。
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「他のSEはみんなボランティアでやっているのだから、お前もボランティアで対応しろ」
この言葉に、男性の怒りは頂点に達したのだろう。しかし激昂することなく、痛烈な一言で反論した。
「あなた、ボランティアの意味を知らないでしょう。業務命令でやらされる事はボランティアとは言いません」
あまりに直球の正論に二の句が継げなかった上司は「イラついた顔で無言」のままだった。根本原因はコールセンターの形骸化にあるのに、ボランティアの名目で無償労働を強いるのはいかがなものか。男性も、「タダ働きを当たり前のように強要する」上司に憤り、
「『いつもありがとう』と言われるならまだしも、仕事放棄みたいに言われる筋合いはない」
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と怒りをにじませる。圧力にひるまず、毅然とした対応を取った男性は、「それ以降、その上司とは食事に行かなくなりました」という後日談で投稿を結んだ。
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