
霊感がない人でも、大切な人が亡くなった時にその気配を感じるという不思議な体験談は少なくない。投稿を寄せた福島県の40代女性は、小学5年生の夏休みに忘れられない体験をしたと明かした。(文:境井佑茉)
「夏休みが始まってすぐくらいに父方の親戚のおじさんが突然倒れ、危篤状態になり集中治療室へはいっていました」
振り返るとスッと消える「黒い人影」
当時、女性の両親は共働きで、祖母が泊まり込みで面倒を見てくれていたそう。女性自身は霊感がないものの、霊感の強いという祖母が泊まるようになってから「やたらとなにかの気配を感じるようになった」という。
「後ろから誰かが見てる気がして振り返ると、黒い人影のようなものがスっと襖や引き戸の影に引っ込むことが何度もありました」
怖くて誰にも話せなかったという女性は、「気のせいと思う事」にした。しかし、その数日後、女性はこの黒い影をめぐって、さらに不思議な事実を知ることになる。
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「残念ながら治療の甲斐なくおじさんは天国へ旅立ってしまいました。おじさんが亡くなってから黒い影は見なくなりホッとしていると、祖母が『ばあちゃん、おじさんが亡くなる前に黒い影見えてた。あれはなんだったんだろう』と言い出しました」
なんと、霊感の強い祖母も女性と同じ「後ろに気配を感じ、振り返ると消える」黒い影を見ていたという。
「私は血の気がサーッと引くのが分かりました。霊感の強い祖母も見てたということは、この世のものではなかったのかもしれません」
優しかったおじさんは、祖母の夢で「心配だ」
この話には後日談がある。亡くなったおじさんが祖母の夢に出てきて、女性のことを「心配だ」と告げていたというのだ。おじさんは生前、週に2回ほど家に来て一緒に夕食を取るのが日課だったそう。
「毎年、夏休みと冬休みには私たち兄弟を連れて初日の出を見に連れて行ってくれたり、科学館へ連れて行ってくれたり思い出も沢山作ってくれました」
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また、おじさんが亡くなってから数年、不思議な出来事が続いた。夜になると、おじさんが乗っていたミニバンの「ガタガタいうエンジン音」や、サイドブレーキを引く「ギッ」という音が聞こえてきたそう。同じナンバーのミニバンを家の近くで見かけたこともあるが、不思議と怖くはなく「あ、おじさんだ!」と感じたという。
「両親と言っても小2の時に母が再婚して、養父から時々思い切りぶたれたりしていたのでおじさんはその事を心配してくれていたのかもしれません。優しいおじさんでした」
こう不思議な体験談を締めくくった女性。今も生前のおじさんの優しさに思いを馳せているようだ。
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