全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第13戦富士は荒れた展開を野村勇斗が制し8連勝を飾る

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2025年09月06日 18:40  AUTOSPORT web

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2025 スーパーフォーミュラ・ライツ第5大会富士 野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)
 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会は9月6日(土)、静岡県の富士スピードウェイで第13戦の決勝レースが行われた。オープニングラップから激しい展開が繰り広げられ、終盤はチャンピオン争いのふたりによる緊迫した戦いが展開された一戦は、野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)が制し8連勝を飾った。

 第14戦の公式予選から3時間ほどのインターバルで迎えた第13戦の決勝レースは、直前に行われたTGR GR86/BRZ Cupのプロクラス予選後にバリアの修復が必要となり、20分遅れの13時25分にフォーメーションラップが始まった。

 スタートでは、2番手スタートの小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)がダッシュを決めると、トップでTGRコーナーに入っていく。一方ポールポジションの野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)には佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)が並びかけ、ランキング上位ふたりがコカ・コーラコーナーから100R、アドバンコーナーにかけてサイド・バイ・サイドのバトルを展開した。

 一度は佐野が2番手に浮上したものの、ダンロップコーナーでは2台はふたたび並走することになるが、ここで前を走っていたトップの小林のテールに佐野がヒット。小林がスピンを喫してしまった。これで佐野がトップに立つ一方、野村はエスケープゾーンに避けたため一度は6番手にドロップした。

 これで1周目は佐野が首位、2番手にエステバン・マッソン(PONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL)、3番手に古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S SFL)が続くオーダーとなるが、一度は順位を落とした野村は3周目に三井優介(DELiGHTWORKS)を、さらに5周目には古谷をかわし、3番手に浮上した。

 急速に順位を戻す野村に対し、佐野には小林との接触行為で5秒のタイムペナルティが課された。さらに、小林も反則スタートによるペナルティを受けるなど、TOM'Sの2台にはペナルティが相次ぐことになったが、佐野が5秒のタイムペナルティ分のリードを稼ぎ出せるかにレース後半の注目が集まった。

 マッソンをかわした野村と、トップの佐野の差は一時5秒以上となり、野村もその差を縮めようと5秒を切るか切らないかの差で緊迫した後半戦を戦っていたが、15周目、マスタークラス首位だった清水康弘(GNSY RACING 324)がダンロップコーナーの立ち上がりでトラブルにより車両を止めてしまった。これでセーフティカーが導入されてしまい、佐野のリードは失われてしまう。

 レースは20周目に残り2周でリスタートを迎えるが、佐野はスパートをかけるもそのままフィニッシュを迎えることに。野村が優勝で連勝記録を8に伸ばすことになり、2位はマッソン、3位は古谷となった。4位は三井、佐野は5位となった。6位はザック・デビッド(B-MAX RACING 324)となった。

 マスタークラスは、DRAGON(TEAM DRAGON 324)がリードするも、途中セクター3で苦しみクラスポールスタートの清水が先行。ただ清水はトラブルによりストップ、代わってトップに立った今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が反則スタートのペナルティを受けることに。DRAGONが逆転勝利を飾った。レースを通じて5つのペナルティが出る荒れたレースとなった。


全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会富士スピードウェイ 第13戦決勝結果



Pos./No./Class/Driver/Car/Laps/Grid/Qualify
1/50//野村勇斗/HFDP WITH B-MAX RACING/21/1/1’33.082
2/36//E.マッソン/PONOS Racing TOM’S TGR-DC SFL /21/6/1’33.874
3/37//古谷悠河/Deloitte. HTP TOM’S SFL/21/5/1’33.867
4/3//三井優介/DELiGHTWORKS/21/4/1’33.441
5/35//佐野雄城/モビリティ中京 TOM’S TGR-DC SFL/21/3/1’33.290
6/51//Z.デビッド/B-MAX RACING 324/21/7/1’33.949
7/60//伊東黎明/LMcorsa OTG 320/21/10/1’34.030
8/58//K.フレデリック/Pilot ONE Racing with B-MAX/21/8/1’34.009
9/1//卜部和久/B-MAX RACING 324/21/9/1’34.017
10/30/M/DRAGON/TEAM DRAGON 324/21/12/1’35.833
11/38//小林利徠斗/モビリティ中京 TOM’S TGR-DC SFL/21/2/1’33.248
12/4/M/今田信宏/JMS RACING TEAM/21/13/1’36.020
R/8/M/清水康弘/GNSY RACING 324/14/11/1’35.273

[オートスポーツweb 2025年09月06日]

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