小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)/2025MotoGP第15戦カタルーニャGP スプリント 9月6日、2025年MotoGP第15戦カタルーニャGP MotoGPクラスの2日目のセッションがカタロニア・サーキットで行われ、小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は予選で8番手を獲得し、スプリントでは9位でフィニッシュした。
大会2日目も同じ朝から天候に恵まれ、フリー走行2回目は気温21度だが、路面温度41度とタイヤに厳しいコンディションで始まった。初日プラクティスで開幕戦タイGP以来の予選Q2直接進出を決めた小椋は、フロントにミディアムタイヤ、リヤにソフトタイヤを選択してコースイン。コースの状態を確かめるように堅実な走りで周回し、ここでは1分39秒871で21番手となった。
続く予選はQ2からトップ12のグリッドを争う。FP2と比べて路面温度が33度に下がった。タイヤは全ライダーがミディアム/ソフトを選択。最初のランでは、2周連続でアタックを行うも、1分38秒980で12番手に留まる。
リヤをニュータイヤに履き替えて臨んだ2回目のランでも2周連続アタックを敢行。最後のアタックでは、セクター1から3までを自己ベストで通過して、1分38秒166の7番手タイムをマーク。終盤にヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)に上回られるも、最終的に8番手と開幕戦に次ぐ予選結果を残した。
午後のスプリントレースは12周。小椋はスタート後に順位を落としてしまい、13番手に後退。序盤はレースペースが思うように上がらず、7周目にはミゲール・オリベイラ(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)に先行を許して14番手にポジジョンを下げる。
中盤はオリベイラ、ジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)、チームメイトのラウル・フェルナンデスの3人とバトルを展開。後半に入ると立て続けに5人の上位ライダーがクラッシュして戦線離脱したこともあり、残り3周の時点で10番手に浮上する。オリベイラとの戦いは最終ラップまで続き、0.090秒差で制した小椋が9位でチェッカーを受け、ポイント獲得を果たした。
トラックハウス・MotoGPチーム 小椋藍(予選:8番手、スプリント:9位)
「レースでは最初の数周がすべてだったと思います。序盤にポジションをかなり落としてしまいました。後半からはペースもかなり良くなって、何人か抜くこともできましたが、12周しかないスプリントではそのタイミングは遅すぎました」
「明日の決勝レースに向けて良い学びになりました。レース序盤でもっとアグレッシブになる必要がありますし、同時にタイヤ、特にリヤをセーブしなければなりません。スプリントレースから得られるものはたくさんあり、何を直すべきか、何を改善すべきかを理解することが最も重要です。明日は長いレースなので面白くなりそうですね。楽しみです」
[オートスポーツweb 2025年09月07日]