【宝塚】宙組新トップ桜木みなと、色とりどりのカラフルな大羽根背負い本拠地初お披露目

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2025年09月13日 16:30  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

「BAYSIDE STAR」で黒燕尾をまとった桜木みなと(写真中央)(撮影・石井愛子)

宝塚歌劇団の宙組新トップ桜木みなとが13日、兵庫・宝塚大劇場で、本拠地お披露目作「PRINCE OF LEGEND」「BAYSIDE STAR」の初日を迎えた。


4月にトップに就き、初めて立つ大劇場のセンター。公演に先立ち、「応援してくださった方々に自分の大羽根を見せられるのがうれしくもあり、同時に組の真ん中に立って、組を率いているという存在にもなるので、1人の感覚じゃなくて、みんなを背負わなきゃいけない。きちんと立たねばならないなと自分に言い聞かせてます」と話していたが、実際に色とりどりのカラフルな大羽根を背負うと、喜びと責任感をかみしめるように大階段を下りた。


「PRINCE−」(脚本・演出、野口幸作氏)は22年の「HiGH&LOW−THE PREQUEL−」に続く、LDHとのコラボ作。「第10回 伝説の王子選手権」で伝説の王子の座を目ざす大財閥の御曹司、朱雀奏(すざく・かなで)を演じた。


取材で「『トキメキが大渋滞!』しております。さまざまなタイプの王子キャラクターが登場しますので、皆さんの推しを見つけて応援していただきたいというぜいたくな作りです」と話していたように、トップ娘役春乃さくら演じる成瀬果音を巡って、水美舞斗(みなみ・まいと)、鷹翔千空(たかと・ちあき)らが演じる王子キャラが競演。壁ドンやお姫様抱っこといった“胸キュン技”も見せ、コミカルさと男らしさを表現した。


一方、「BAYSIDE−」は、桜木がキャプテンを務める船が世界各地の著名な港町に立ち寄り、そこで繰り広げられる


ショー作品。桜木と同じ横浜出身の齊藤吉正氏が作・演出を手がけた。


横浜を舞台にした「BAYSIDE STAR」で幕を開けると、地中海の漁師の恋物語や北欧の神話がベースになったストーリー性のある場面も。客席降りや客が手拍子で参加する場面も盛り込んだ。ラストは神戸を舞台に、黒燕尾でのダンスナンバーや春乃とのデュエットダンスで魅了した。


専科から異動した、同期の水美ともタッグ。桜木は水美へ「お稽古に向かう姿勢が真摯(しんし)なので、その姿から学ばせてもらうことも多い。同期ながら、いち舞台人として尊敬できる役者さんだなと、一緒にお稽古しながら実感している」と全幅の信頼を寄せ、息の合った動きを見せていた。


宝塚は10月26日まで、東京宝塚劇場は11月22日〜26年1月4日。

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