
今若者の間で話題になっている平成レトロ。当時のグッズなどが続々と復活する中で、今のトレンドは「平成女児」だといいます。
【写真で見る】懐かしい…「こげぱん」「にゃんにゃんにゃんこ」「アフロ犬」グッズがズラリ
たまごっちにたれぱんだ 「平成女児」がトレンドに20代
「えっ待って待ってこれ」「全部懐かしい」
20代
「再ブームが来ているので」
みなさんが熱い視線を送るのは…「たまごっち」に「たれぱんだ」。そして「アフロ犬」!平成にブームとなったグッズたち。
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当時を知らない小学生まで…
11歳
「ぷくぷくシールとか」
ブームの理由を探りました。
アフロ犬にシール交換も 令和に平成レトロがキタ!山形純菜キャスター
「懐かしそうなものがいっぱいありますね。私、お茶犬大好きだったんです」
こちらは、平成の前半に流行した「平成レトロ」を体験できる東京・渋谷のカフェ「RETOPO」です。
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“平成”をイメージした服装で来たお客さんは…
20代
「めっちゃかわいいです」「懐かしいです」
若い女性を中心に賑わっていたのは、平成にブームとなった商品がずらりと並んだ、東京・原宿のお店。
みなさんがあの頃ハマったものは?
20代
「にゃんにゃんにゃんこ、アフロ犬。小学生くらいの時にめっちゃ好きだったやつ」
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18歳
「ほっぺちゃん、めっちゃ集めてました」
30代の女性2人組は…
30代
「シール帳とかシールを買いに来ました」
「(Q.買ってどうする?)買ってシール帳を作って、シール交換します。当時を懐かしみながらやります」
シールやノートを大人買い!
20代
「平成女児の心がうずいてしまいました」
一方で、“令和女児”がハマる理由は?
11歳
「かわいいから」
50代父
「何を見て知っているの?」
11歳
「YouTubeとか」
高校1年生
「(Q.懐かしいなとはならない?)ならない。新鮮だなみたいな。かわいい。ピンクピンクって感じで」
「友達が前に平成レトロカフェに行っているのを見ていいなって。インスタで知った」
SNSで「平成レトロ」の魅力を知って、とりこになるといいます。
平成レトロ注目は「平成女児」山形キャスター:
平成レトロの最近のトレンドは「平成女児」です。これは、1990年代後半〜2000年代初頭に小学生だった世代の女性のことを指します。
平成女児に流行ったものといえば「たまごっち」。皆さんご存じですし、遊んだことがある方も多いと思います。
アパレルブランドの「エンジェルブルー」も人気でした。キャラクターの名前は、それぞれナカムラくん、ハナちゃんと言います。私は買ってもらえなかったので、友達が着ているのを羨ましく思っていました。
「ラブandベリー」はカードゲームで、ファッションを楽しみつつ、ダンスバトルをするものです。
それから「ほっぺちゃん」というキャラクターも流行っていました。
「一期一会」シリーズはご存じですか。2007年から2009年に流行した文房具で、手帳やクリアファイル、下敷きなどに使われていました。「友」「恋」など、スクールライフを切り取った1コマがデザインされていて、そこにポエムが添えられているのが特徴です。
例えば「友」シリーズでは「キミノコトバがあったからアタシは強くなれたんだ。キミは世界一の心友だよ」と、“心の友”と書いて「しんゆう」と読んでいます。
「恋」シリーズでは、「世界一ムカついて世界一大っキライだけど、あんたのいない教室はきっと世界一つまんないね」といったポエムが流行りました。
井上貴博キャスター:
このポエムはカードか何かになっていて、集めるとかそういうことなんですか。
山形キャスター:
文房具になっているので、それを集めたり、パソコンからプリントアウトして生徒手帳の裏に挟んだりしていました。
出水麻衣キャスター:
プリントアウトするのもいいですね。世代ですね。
スポーツ心理学者(博士) 田中ウルヴェ京さん:
パッと思いついたのは、リカちゃん人形とかウルトラマンとかです。
山形キャスター:
一期一会は、東京卍リベンジャーズとコラボしたことで3年前から再ブームになっているということです。
さらに再ブームになっているのが、シール集めやシール交換です。ロフトではバリエーションを増やしており、売り上げは9月1日〜12日時点で前年比の2.8倍以上になっています。プリクラではなく、通常のシールを集めることを小中学生のときにやっていた方が、大人になって再度はまるというケースが多いようです。
26歳の女性は「小さい頃はお手伝いをしたご褒美として買っていたけれども、心残りがあったので、大人の財力で欲しかったものを手に入れたい」ということで、シール集めをしているそうです。同年代の友人とシール交換を行っているといいます。
このシールも価値やヒエラルキーがありまして、例えば、ぷにぷにの立体シールを平面のシールと交換する場合は「平面のシール3枚で立体シール1枚と交換していいよ」というルールがありました。
出水キャスター:
そこで交渉術を学んだりしていたのかもしれないですね。
山形キャスター:
平成レトロ研究家の山下メロさんはこれまでに平成レトログッズに2000万円を投じたということです。「当時はどこにでもあった何気ないものに価値がある」と話していて、例えば、手配りしていた武富士のティッシュやおもちゃのチラシなどは当時の何気ない思い出を思い出すことができるため、メルカリで売買されていることもあるそうです。
井上キャスター:
スマートフォンが進化して便利になりきったので、ちょっとした無駄や懐かしさ、手触りは重要なのかもしれないですね。
田中ウルヴェ京さん:
23歳の娘が、わざわざ手間のかかるカメラが欲しいとか、手間のかかるやり方は何かを聞いてくるんですが、「そこに質感を感じる」と言っているのを聞くと「過去は大事なのよ」と思いますけどね。
出水キャスター:
我々世代も瞬時に若い頃に戻った気持ちで盛り上がれるっていうのもいいですよね。「懐かしい」って言ってね。
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〈プロフィール〉
田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト 慶応義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMia(イミア)」主宰