バルセロナはセビージャに1−4で敗北 [写真]=Getty Images ラ・リーガ第8節が5日に行われ、セビージャとバルセロナが対戦した。
ハンジ・フリック体制2年目の今シーズンも安定した戦いを披露しているバルセロナ。直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではパリ・サンジェルマン(PSG)に敗れたが、連覇を目指すラ・リーガでは6勝1分と開幕から7戦無敗を維持しており、前節終了時点で首位に立っている。今節はここまで3勝1分3敗という成績を収めているセビージャとの一戦。ラミン・ヤマルらを負傷で欠く中、ペドリやフェラン・トーレス、マーカス・ラッシュフォードらが先発に名を連ねた。
立ち上がりはセビージャがバルセロナのハイラインの背後を執拗に突き、押し気味に試合を進める。10分にはロングスローの流れからボックス内でイサーク・ロメロがロナルド・アラウホに倒されると、VARを経て主審はPKを宣告。これをアレクシス・サンチェスが沈めてセビージャが早々に先制した。その後もバルセロナに主導権を渡さず、22分にはホセ・アンヘル・カルモナ、その3分後にはロメロが際どいシュートを放つ。
その後も立つ続けにチャンスを作っていたセビージャは37分に追加点を奪う。中盤でジュール・クンデからボールを奪うと、素早く敵陣左サイドのスペースへ展開し、走り込んだルベン・バルガスがゴール前にラストパスを供給。再三決定機を迎えていたロメロがダイレクトで押し込みネットを揺らした。厳しい展開となったバルセロナは45+7分、ペドリの絶妙なクロスにラッシュフォードが左足のダイレクトボレーで合わせ、1点差に詰め寄り前半を終えた。
逆転を目指す後半に向けて、フリック監督はハーフタイムに2枚替えを敢行し、エリック・ガルシアとアレハンドロ・バルデを投入。次第に敵陣内でのプレー時間が増えていき、64分にはペドリがラッシュフォードとのワンツーでボックス内へ抜け出して際どいシュートを放つ。さらに直後の右CKにE・ガルシアが打点の高いヘディングで合わせたが、GKオディッセアス・ヴラホディモスのセーブに阻まれた。
攻勢を強めるバルセロナは73分、ラッシュフォードとのワンツーでボックス内へ侵入したバルデが後方から倒されてPKを獲得。しかし、ロベルト・レヴァンドフスキが失敗してしまい、同点のチャンスを生かすことができない。すると90分、ヴラホディモスの好セーブを起点にカウンターを発動すると、右サイドを駆け上がったカルモナが対角のゴール左下隅に狙い澄ましたシュートを突き刺し、セビージャが貴重な追加点を奪った。
さらに90+6分にはカウンターからアコル・アダムスがネットを揺らして3点差に。試合は4−1で終了し、リーグ戦での今シーズン初黒星を喫したバルセロナは“宿敵”レアル・マドリードに首位の座を譲った。次節は18日に行われ、セビージャはマジョルカと、バルセロナはジローナといずれもホームで対戦する。
【スコア】
セビージャ 4−1 バルセロナ
【得点者】
1−0 13分 アレクシス・サンチェス(PK/セビージャ)
2−0 37分 イサーク・ロメロ(セビージャ)
2−1 45+7分 マーカス・ラッシュフォード(バルセロナ)
3−1 90分 ホセ・アンヘル・カルモナ(セビージャ)
4−1 90+6分 アコル・アダムス(セビージャ)
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