黒木瞳、15年ぶりエッセイ集『甘くない話』発表 「人の思いやりの大切さを心底感じたい」

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2025年10月07日 20:30  リアルサウンド

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『甘くない話』黒木瞳(清流出版)

 女優・黒木瞳の15年ぶりのエッセイ集『甘くない話』が10月6日(月)に清流出版より発売された。


【画像】黒木瞳、15年ぶりのエッセイ集『甘くない話』内容をチラ見せ


 『甘くない話』は宝塚歌劇団の娘役トップスターとして一世を風靡し、退団後は映画・ドラマで多彩な表現を続けてきた黒木瞳が、15年ぶりに綴る珠玉のエッセイ集となる。本書には、月刊『清流』の人気連載を中心に、黒木自身の人生観や出会いのエピソード、本や映画から得た気づき、そして日常の中で感じる人の優しさが凝縮されている。「甘くない時代だからこそ、人の思いやりの大切さを心底感じたい」という本人の言葉が象徴するように、華やかな芸能界の裏にある素朴で真摯なまなざしが全編に息づく。


 全4章構成の本書では、「出会いがくれたもの」「ありのままの自分」「本や映画が開く扉」「日常を紡いで」と題し、俳優として、妻として、一人の女性としての黒木さんの等身大の思いが語られる。「袖振り合うも……」「夫婦喧嘩は猫も食わない」「シャンパンと二日酔いと映画と」など、章題からもそのユーモアと深みが伝わる。


 著者の黒木は、エッセイ『母の言い訳』(集英社)で第23回日本文芸大賞エッセイ賞を受賞。俳優としてだけでなく、映画監督・舞台演出家としても活動の幅を広げてきた。今回の新作では、長年のキャリアを経た今だからこそ見えてきた「人生の甘くない部分」から、希望や人へのまなざしを描き出している。


(文=リアルサウンド ブック編集部)



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