岩手県警本部=盛岡市 16日午前11時15分ごろ、岩手県北上市和賀町にある温泉施設の関係者から「清掃従業員の姿が見えない」と県警北上署に通報があった。警察官が駆け付けたところ、露天風呂入り口付近の岩や周囲の柵の下に血痕が残されていた。柵付近には、動物のものとみられる毛があったほか、清掃作業をしていた男性従業員(60)の眼鏡や片方だけのサンダル、清掃道具が散乱しており、同署は従業員がクマに襲われ、連れ去られた可能性があるとみて調べている。
同署によると、従業員は午前9時すぎに浴場に入る姿が防犯カメラで確認されていたが、出て来る姿は映っていなかった。
同町では8日にも、山林でキノコ採りに出掛けていた男性の遺体が発見され、県警はクマによる被害と断定していた。