ホンダ系トップチームでマネージャーを務めるぺぺ・オリオラがマカオで現役復帰/TCRワールドツアー

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2025年11月13日 17:50  AUTOSPORT web

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GOAT Racingのチームマネージャーを務めて来たペペ・オリオラが、ドライバーとして現役復帰
 今季2025年もランキング首位を行くヤン・エルラシェール(リンク&コー・シアン・レーシング/リンク&コー03 TCR FL)と、そのチームメイトであるテッド・ビョークによるタイトル一騎打ち構図となったFIA TCRワールドツアーは、今週末の11月14〜16日に伝統のギア・サーキットでのラウンドが待ち受ける。

 その最終戦マカオにて、ここまでホンダ陣営トップチームであるゴート・レーシングのチームマネージャーを務めて来たペペ・オリオラが、ドライバーとして現役復帰することが決定。レギュラーのエステバン・グエリエリとイグナシオ・モンテネグロとともに、急きょ準備された3台目のFL5型ホンダ・シビック・タイプR TCRをドライブする。

「僕自身、この約3年間は国際選手権に参戦していなかった。だからマカオに戻ってくるのは大変なチャレンジになるが、WTCR世界ツーリングカー・カップ最後のレースがマカオだったから、特別な気持ちでもあるよ」と語ったオリオラ。

 スペイン出身のオリオラは、創設初年度だった2021年のTCRサウスアメリカ・シリーズでタイトルを獲得しており、先のWTCRや前身のWTCC世界ツーリングカー選手権を筆頭に、これまでにもあらゆるツーリングカー選手権に参戦してきた。

 そんなオリオラにとっての直近のTCRレースは、2023年のTCRヨーロッパのシーズン最終戦で、前述のとおり自身最後の世界戦は2018年のWTCRマカオ最終戦となっている。

「チームマネージャーとしての任務は引き続き遂行し、どちらかと言えば精神的な比重はチームマネージャーとしての役割に集中するつもりだ。いずれにせよ、非常にチャレンジングな週末になるだろうね」

 さらに、中国の株洲国際サーキットで開催された前戦にて、オーレリアン・コンテが週末2勝を飾った好調SPコンペティションは、アイルランド出身のマックス・ハートを起用して2台目のクプラ・レオンVZを投入する。

 今季はヒョンデ陣営の強豪ターゲット・コンペティションからTCRヨーロッパに参戦してきたハートは、年間1勝に留まり総合8位でシーズンを終えていた。また、昨季はチーム・ヒョンデNZスピードからマカオの最終戦に参戦したものの、週末の2戦ともにリタイヤを喫して不完全燃焼に。

 しかし2023年マカオ・ツーリングカー・カップでは優勝を果たしている。ただし、中国で2勝を挙げたことでコンテ、ハートともにSPコンペティションのクプラには最大40kgのコンペンセイションウェイトが搭載される。

 レースウイークに獲得可能なポイントが合計75ポイントとなる今週末のレースを前に、34ポイント差でランキング1位と2位に並ぶ、エルラシェールとビョークのチャンピオン候補2名が駆るリンク&コーは、同じく30kgのウエイトを搭載。そしてマカオのストリートレースでは常に競争力を発揮してきたヒョンデ陣営は、ミケル・アズコナが20kg、ノルベルト・ミケリスは10kg、ネストール・ジロラミは0kgとなっている。

 当初24台が予定されていたマカオ・ギアのエントリーリストは、最終的に19台に縮小。木曜日に2回のフリープラクティス(FP)セッション、金曜日に予選、土曜日に決勝レース、そして日曜日に2025年最終戦の決勝が争われる予定だ。

[オートスポーツweb 2025年11月13日]

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