富士スピードウェイでガレージ56のシボレー・カマロZL1をドライブしたモリゾウ 11月15〜16日に静岡県の富士スピードウェイで行われるENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE第7戦『S耐FINAL大感謝祭』では、6台のNASCARが集いデモ走行を行う『USA モータースポーツ文化紹介デモラン』が行われるが、これに先立ち11月13日に行われた専有走行で、今回スーパー耐久ではTGRR GR Corolla H2 conceptをドライブするモリゾウが、サプライズで2台のNASCARに乗り込んだ。
2025年のスーパー耐久最終戦となる第7戦富士では、『クルマをニッポンの文化に!』をテーマに北米モータースポーツ車両によるデモランおよびイベントブース設置を行うことで、北米自動車文化に触れてもらう『USA モータースポーツ文化紹介デモラン』というイベントが行われる。
今回は11月16日のスーパー耐久第7戦富士の決勝に先立ち、2023年のル・マン24時間にガレージ56枠から出場したシボレー・カマロZL1、NASCAR最高峰のカップシリーズに出場する2台のトヨタ・カムリ、さらにNASCARリージョナルARCAメナーズ・シリーズに出場するカムリ、フォード・マスタング、シボレー・SSという6台がデモランを行う。
11月13日には、スポーツ走行枠やスーパー耐久の専有枠に加え、この6台のNASCARによる専有走行が行われたが、当初はデモランを行うドライバーたちが乗り込んでいたが、パッセンジャーシートが設けられたカマロZL1、ジョン-ハンター・ネメチェク車のカムリが同乗走行をスタートさせた。
そんな中、TOYOTA GAZOO ROOKIE Racingのレーシングスーツに身を包み登場したのがトヨタ自動車会長であり、今回のデモラン実現に貢献した日本自動車会議所の会長でもあり、スーパー耐久未来機構(STMO)理事長でもあるモリゾウ。ヘルメットを着けると、ネメチェク車のパッセンジャーシートに乗り込んだ。複数周をこなし、NASCARのパフォーマンスを堪能しクルマを下りるかと思いきや、なんと今度はドライバーズシートに滑り込んだ。
当初はなかなかシートが合わなかったが、NASCARのドライブ経験をもつ小林可夢偉がサポートし、ドライビングの注意点などを伝えコースイン。走り出しこそ慎重だったが、少しずつペースアップ。日本で慣れ親しんだレーシングカーとはかなりドライビングが異なるようで、ふだんスーパー耐久ではほとんどスピンがないモリゾウがスピンを喫したり、ブレーキをロックさせるシーンもあったが、それでもアグレッシブに富士スピードウェイを駆け抜けた。
モリゾウは一度カムリから下りると、今度はNASCARのレジェンドであるジミー・ジョンソンがドライブするカマロZL1のパッセンジャーシートに。こちらも同乗のみかと思われたが、ふたたびドライバーズシートに収まると、ふたたびコースへ。トヨタ自動車の会長でもあるモリゾウはこれまでも他メーカーのクルマを数多くドライブしているが、シボレーを駆り富士スピードウェイを走行。ふたたびピットへ戻ると、笑顔をみせた。
デモランを終え談笑するモリゾウのもとには、今回のデモラン招聘への感謝として、ヘンドリック・モータースポーツからカマロZL1のミニカーなどプレゼントが。またレガシィ・モータークラブのオーナーでもあるジョンソンからは、サイン入りヘルメットと、ジョンソンが「とても美味しい」と説明するフランク・オーガストというケンタッキー州のバーボンが進呈された。またネメチェクからもサイン入りのヘルメット、23XIレーシングからはNASCARのステアリングホイールもプレゼントされた。
モリゾウもお返しにステッカーをチーム全員に配り歩くなど、スーパー耐久第7戦富士では木曜から笑顔の日米交流がスタートしていた。
[オートスポーツweb 2025年11月13日]