スバル『ハイパフォX』、2025年スーパー耐久最終戦富士もたゆまぬ進化を続ける。高出力化で364PSに

0

2025年11月14日 12:10  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

2025スーパー耐久第7戦富士 High Performance X Future Concept
 11月15〜16日に静岡県の富士スピードウェイで行われるENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE第7戦『S耐FINAL大感謝祭』は、今季最終戦でさまざまな見どころがあるが、スーパー耐久未来機構(STMO)が認めた車両が参加できるST-Qクラスに参戦するTeam SDA EngineeringのスバルHigh Performance X Future Conceptもアップデートをうけている。

 スバルHigh Performance X Future Conceptは、Team SDA Engineeringが走らせるWRXをベースとした車両で、通称『ハイパフォX』。2024年第3戦オートポリスでデビューを飾ると、参戦するごとにさまざまなアップデートを受け進化してきた。第4戦SUGO以来の登場となる第7戦富士には、伊藤和広/山内英輝/井口卓人/花沢雅史というドライバーラインアップで参戦するが、主に5つのポイントで進化を遂げてきた。

 まずエンジンについては、吸気・排気カムをハイリフト化、高出力対応インテークマニホールドの採用、ハード変化にともなう制御最適化を行った。これにより高出力化を果たし、325PSから364PSにアップ。ストレートでのトップスピードの改善を狙ったほか、今季から導入されているENEOSの低炭素ガソリン(E20)対応にともなう出力低下分を補うことを狙った。また、FA24ターボエンジンの将来技術として資産化していく。

 また電子制御LSDの制御を改善し、さまざまなシチュエーションでのLSD締結力を最適化。旋回性とトラクション性能の両立を狙った。またアルミフロントクロスメンバーを採用したことで、複数部品の締結構造を一体化し、車体とサスペンションの間の剛性連続性を改善。回頭性向上と高G域でのアンダーステア改善を狙った。さらにリヤサスペンションとサスペンションと車体間の補剛強化で、リヤの接地感を向上させている。

 さらに、ドライバーが直接触れるスイッチパネル、ステアリングスイッチの配置を変更。使いやすさを向上させドライバーが運転に集中できる環境構築を目指した。

 今回のスーパー耐久第7戦富士では、イベント広場で2024年までST-Qクラスに参戦したTeam SDA Engineering BRZ CNF Conceptが展示されるほか、11月13日に発表されたばかりのBRZの特別仕様車『STI Sport TYPE RA』が展示される。また11月16日の決勝日には、15時15分からSTI Sport TYPE RAのトークショーが行われる予定だ。

[オートスポーツweb 2025年11月14日]

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定