
【写真】美しさあふれる柔らかなほほ笑み! 礼真琴、インタビュー撮りおろしショット
◆退団からの4ヵ月は怒涛のような目まぐるしい日々
――約16年間にわたる宝塚人生、お疲れ様でした。退団から4ヵ月が経ちましたが、振り返るとどんな4ヵ月でしたか?
礼:怒涛のような日々でした。本当にすべてが変わっていったので、その変化に自分が追い付くことで精一杯でしたし、引っ越しをはじめ物理的にもやることがすごく多かったです。コンサートや『バーレスク』といったお仕事関連の勉強もあったりして、目まぐるしく過ぎていったなという感覚があります。
――退団後に長期の海外旅行に出かけられる方もいらっしゃいますが、そんなこともなく?
礼:私もそんな妄想をしていたんですけど、まったくそんなことはなかったです(笑)。撮影や『バーレスク』の関係でロンドンへ行かせていただきましたが、羽を伸ばしてバカンス〜♪というのはなかったです。
――退団公演となった『阿修羅城の瞳/エスペラント!』を拝見しましたが、千秋楽に向けてどんどん研ぎ澄まされていくような礼さんの姿に、退団後に燃え尽きてしまうんじゃないか!?と要らぬ心配をしていました。
礼:退団公演中は組のみんなの思いや、ファンの方の思いに包まれながら毎日を過ごせましたし、大好きな劇団☆新感線さんの作品ということもあって最高に幸せでした。筋肉を最強に鍛え上げ、ある意味燃え尽きましたけど(笑)。退団後はやらなくちゃいけないことがたくさんあって、気持ちが全部そっちに使われたため、燃え尽きることがなくて逆に良かったのかもしれません。
――退団の翌日はどんな心境でしたか?
礼:次の日はみんなで組旅行に行ったんです。まだ現役みたいな気持ちで、みんなと一緒にどんちゃん騒ぎをしに行きました。宝塚退団を実感したのは、全国ツアーを観に行ったときですね。退団同期と一緒に出かけたのですが、自分が知っている人たちが自分の知らない星組を作り上げているのを客席から観て、それがすごく幸せで! 「あ、卒業したんだ、私」とちゃんと思えました。寂しさじゃなくて幸せだったんですよね。これから毎回客席で観られるんだっていう喜びもありましたし。
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礼:長年住んだ宝塚を離れたことですかね。東京に拠点を移すために宝塚の街を離れる時はすごく寂しかったです。それがやっぱり一番大きな変化ですね。
――何か新しく始められたことはありますか?
礼:髪の毛をブラシでとかすようになりました(笑)。これまで男役の時はもっともっと短かったので、お風呂から上がってタオルドライしたらそのままドライヤーをして手櫛で終わり!みたいな感じだったんです。でもちょっと女性としての人生が始まったということで(笑)、いいブラシで髪の毛をとかすことを覚え始めました。
――男役のOGさんはスカート解禁という壁があるようですが…。
礼:そんなレベルには全然!(笑)。まだまだ初歩的なところです。
◆稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾のジャンルを問わない活躍から刺激
――そんな中、先日稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんと同じCULENに所属されることが発表され大きな反響を集めました。
礼:いろんな方からご連絡をいただきましたし、SNSでもたくさんの方に反応をいただきました。すごくうれしいのと、ちょっと動揺してるのが入り混じりつつな気持ちですが(笑)、喜んでいただけているようなお声を拝見できると本当にうれしいです。SNSでも何かを尋ねたらすぐにリアクションが返ってくるという世界線にいることに感動しています。
――新しい地図のみなさんからはXで「これから、よろしくお願いします!」とメッセージも送られました。
礼:かたじけないです…。皆様のやさしさと寛大さに感謝の気持ちでいっぱいです。
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礼:子どものころからテレビの中のスーパースターの皆さんで、自分が同じ世界に生きているなんて思えないような方々だったので、まさかこうしてご縁をいただけるなんてこんな幸せなことはないなと思います。皆さん三者三様で、音楽だけじゃなくて舞台、映像、レストラン、絵といろんなジャンルで幅広く活躍されていてすごいですよね。自分も可能性が無限大だと言っていただけるような気もしますし、お三方からたくさんの刺激を受けながら成長していけたらと思います。
――もし一緒に何かコラボするとなったら、どんなことをしてみたいですか?
礼:そんなそんな、恐れ多いです。こちらからやりたいなんて口が裂けても言えないですけど、いつかコラボしてみたいと言っていただけるように私も成長していきたいです。
――新しい地図の皆さんは、ファンの方々を大事に活動されているイメージがありますが、礼さんはこれからファンの皆さんとやってみたいことはありますか?
礼:たくさんあります! 宝塚時代、コロナ前には入りや出待ちが頻繁に行われていていつでもファンの皆さんに会えるという感覚があったんです。コロナ禍以降そういう機会はなくなってしまったんですけど、ファンイベントなどで皆さんにお会いすると、「応援してるよ!」という気持ちが伝わってきて、そんな皆さんの姿を自分の目で直接見させていただくだけで「こんなに満たされるんだ!」と毎回感じていました。そうした機会はこれからも設けていきたいなと思いますし、皆さんと積極的にコミュニケーションを取っていけたらと思っています。
――これからコンサート、ミュージカルと作品ごとに一緒にものづくりする顔ぶれが変わる環境になります。宝塚では星組一筋だった礼さんですが、人見知りは大丈夫ですか?
礼:人見知りなんですよ〜、こう見えて(笑)。人見知りだと思われないことが多いんですけど、たとえば今日のような取材だったら、スタジオに入る前に自分の中ですごい大きなスイッチをグン!と入れて、「頑張るぞ!」と入ってくるタイプなんです。
――ご自身の中に“礼真琴スイッチ”があるんですね。
礼:そうです、そうです。でも別に無理をしているとかでは全然ないんです。来たら来たで皆さんとご一緒させていただいてすごく楽しい時間を過ごせるんですけど。
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◆客席から観る宝塚に大号泣「ときめきをありがとうございます!」
――コンサートも終わり、次はミュージカル『バーレスク』の海外初となる日本公演で、主演アリ役という大役が控えられています。
礼:とても緊張していますが、まだなにもわからないので、緊張と同じくらいワクワクもしていますね。映画とロンドンで観た舞台の世界が、日本キャストでどんな感じになるのか、日本のお客様に喜んでいただけるのか、ドキドキでもありますけど、まずは自分が楽しんで臨みたいと思います。
――今後の活動については、どんなプランを描いていますか?
礼:舞台に立つことは大好きなので、ずっと続けていきたいと思っています。とにかく歌うことが大好きなので、いろんな場面で歌を聴いていただける機会があったらいいなと思いますし、こうしてご縁をいただいて芸能活動というものをスタートさせたので、テレビの中の世界だったり、映画の中の世界というものにもすごく興味があります。
コンサートであったり、バーレスクであったり、1つ1つの経験がちょっとずつちょっとずつ自信につながっていくと思うので、そうした経験を活かしてもっともっと自分に限界を決めずにいろんなジャンルに挑戦したいなっていう思いがあります。まだまだ全然未知の世界であるので、経験を重ねる中で自分がこうなりたいなっていう理想像をいつか見つけられたらと。まだまだ模索中ですが、一歩一歩進みながらですね。
――宝塚時代の思い出も伺いたいのですが、約16年の中でターニングポイントだったなと思う作品はどの作品になりますか?
礼:いっぱいあるんですけど、お披露目公演の『眩耀の谷〜舞い降りた新星〜』で演じた丹礼真です。トップお披露目というだけでもターニングポイントなのに、そこからコロナ禍が始まったりして、いろんな思いが渦巻いた公演だったんですね。特別な思い入れがあります。
――先日SNSでも宝塚を観劇されたことを報告されていましたが、退団されてから観る宝塚は礼さんの目にはどう映りましたか?
礼:星組の全国ツアー『ダンサ セレナータ』、『アレクサンダー』、月組さんの『GUYS AND DOLLS』を拝見しましたが、もう、大号泣!(笑)。本当に感動しました。改めて宝塚が大好きだなって思いましたし、美しさや華やかさとかそういうものだけじゃなくて、繊細さやみんなのこだわりなど、そういったところまで全部見ちゃうんですよね。ファンの気持ちに戻って「ときめきをありがとうございます!」という気持ちになりました。
――舞台上からファンサを受けたりなどは…。
礼:してくれるんですよ〜。星組の子たちはとにかくしつこく(笑)。本当にありがとうございます!っていう感じです。
――先日、同期であり、星組で切磋琢磨されてきましたひろ香祐さんが専科に異動されることが発表されました。
礼:本当にびっくりしました! こうやって時代は巡っていくんだなと思います。こりんちゃんの星組生としての最後の姿をしっかり目に焼き付けに行きたいと思います。
――最後にこれからの活躍を楽しみにされている皆さんへメッセージをお願いします。
礼:こうして新たな人生をスタートしましたけども、宝塚時代からずっと応援してくださるファンの皆様、そして今このタイミングで礼真琴という名前を知ってくださった方々、これから皆さんに観たことのない世界をお見せできるように精一杯頑張りたいと思いますので、ぜひ楽しみにしていただけるとうれしいです!
(取材・文:田中ハルマ 写真:米玉利朋子[G.P. FLAG inc.])
ミュージカル『バーレスク』は、東京・東急シアターオーブにて2026年5〜6月、大阪・梅田芸術劇場メインホールにて同年7月、福岡・博多座にて同年7〜8月上演予定。

