防災レシピをクックパッドで発信する理由。「災害時に思い出せる身近さ」を大切に

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2026年02月10日 13:00  クックパッドニュース

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ポリ袋と湯煎で作る防災レシピをクックパッドで発信するポリCOOKさん。これまでに130件以上のレシピを投稿し、災害が起こるたびにアクセスが急増するレシピもあります。レシピの発信になぜクックパッドを選んだのか、その理由を伺いました。

災害に備えて「すぐにできる身近なこと」の大切さ

ポリCOOKさんが防災を強く意識したのは2004年ごろ。夫の転勤で静岡県沼津市に引っ越した際の経験が原点になっています。

「津波のリスクが高い地域だから、災害意識が本当に強くて、防災訓練もすごく真剣なんです。地域のママ友からは『洋服をポリ袋に入れて車に置いておくといい』といった、すぐにできる身近なことを教えてもらいました」

あれもこれもと言われるとできないけれど、身近なことならできる。この経験が、後の活動の軸になりました。

東京に戻り、年月が経つとともに防災意識は次第に薄れていましたが、ある日、仲間に誘われて防災講座へ。そこでポリ袋調理と出会います。

「ご飯が炊けるし、洗い物もない。これすごい!と感銘を受けて、みんなに教えてあげようと思いました」

それから3ヶ月間、毎日ポリ袋料理を作って研究し、自宅で運営していたパン教室の生徒さんに講座を開始。「普段やってないことは災害時にできない」という信念のもと、2年間普及活動を続け、防災士の資格も取得。そして2018年にポリCOOKの団体を設立しました。

「誰もが知っている」という、クックパッドの価値

ポリCOOK設立と同時に始めたのが、クックパッドへのレシピ投稿です。

「自宅の教室だと、一度に6人から8人くらいしか教えられない。もっと多くの人に届けたいと思いました」

数あるレシピサイトの中で、なぜクックパッドを選んだのでしょうか。

「今の子たちも、ある程度年齢が高い方も、クックパッドは知ってるんです。災害時に子どもが検索して、お母さん・お父さん、ここにレシピがあるよって言えるのが大きいです」

災害時でも思い出して検索できるくらい、誰もが知っている身近なサイト。それがクックパッド選択の最大の理由でした。

災害が起こるたびにアクセス急増「基本の○○」シリーズ

ポリCOOKさんが投稿するレシピの中でも、特にシンプルな「基本の○○」シリーズは、災害が起こるたびにアクセスが急増するそうです。

「基本のご飯、基本の温野菜、基本の蒸し鮭。食材をポリ袋で蒸すだけでおいしいんです。それさえできれば、難しい調理はできなくてもいいわけです」


ポリ袋に米と水を入れ、湯煎するだけでご飯が炊ける

そして、ポリCOOKさんが大切にしているのが「普段も災害時も使える」という点。

「普段やってないことは災害時にできません。普段気づいてないことも災害時にできるわけがない。だから、ポリ袋調理も普段から使えることがポイントなんです」

おいしさも大事。ツナトマトスープパスタに込めた思い

ポリCOOKさんの投稿レシピの中で、特に思い入れがあるのが「ツナトマトスープパスタ」です。


「クックパッドには基本のレシピをアップしておけばいいと思っていたんですが、『パスタのレシピが知りたい』とリクエストがあって。パスタのレシピをアップしました」

ツナ缶とトマトジュース、乾麺のパスタと調味料をポリ袋に入れて、湯せんにかけるだけ。パスタのゆでこぼしや洗い物がなく、普段調理をしない家族でも作れるようにと考えられています。

「災害食はおいしくないというイメージを覆し、『これおいしそう、作りたい』というレシピを目指しました」

こうして考案されたツナトマトスープパスタのレシピには「好き嫌いが激しい娘が食べました、嬉しいレシピです!」と、感謝のつくれぽが投稿されています。

SNSとの使い分け──クックパッドならではの強み

ポリCOOKさんはクックパッドに加えて、ホームページやInstagramも並行して活用しています。

「SNSで料理を紹介して、詳しい作り方はクックパッドへ…とリンクしています。クックパッドには写真や手順だけでなく『コツ』を詳しく記載していて、後から加筆修正できるのもありがたいです」

講座では基本を大切に伝え、応用はクックパッドを参考にしてもらう。関連レシピ同士をリンクできるのも、クックパッドならではの強みです。

つくれぽやコメントも励みになるといいます。

「作ったよとのコメントはとても嬉しいです。レシピは私の味覚に頼って作っているので、一緒に『おいしい』って思っていただけた!と、素直に嬉しい」

クックパッドをきっかけにポリCOOKさんの活動を知った方が、リアルの出張講座に来て、直接感想をくれたという、嬉しいエピソードも教えていただきました。

これからも「身近な防災」を届けたい

沼津で学んだ「すぐにできる身近なこと」の大切さ。それを、ポリ袋レシピという形で実現し、発信し続けるポリCOOKさん。

毎年、3月と9月の防災月間には、新しいレシピを投稿するようにしているそうです。

「普段にも防災にも使えるレシピを、これからも届けていきたいです」

みなさんも、防災時にも使える料理のコツや、おすすめできるレシピを知っていたら、共有してみませんか?いざというときにそのアイディアが誰かの役に立つかもしれません。

ポリCOOK(森下園子)さんプロフィール


静岡県沼津市での防災訓練の経験をきっかけに防災意識が芽生え、2016年ごろにポリ袋調理と出会う。「普段やってないことは災害時にできない」という信念のもと、2年間の普及活動や防災士の資格取得を経て、2018年からポリ袋と湯煎で作る「普段にも防災にも使えるレシピ」をクックパッドで発信中。

画像提供:Adobe Stock

(TEXT:菱路子)

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