大阪・関西万博の“手持ちデバイス”集合展示が決定 サーキュラー、ランタン、ふしぎな石ころ…「これは、現代展示技術の一つの到達点」【一覧あり】

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2026年02月10日 21:08  オリコンニュース

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大阪・関西万博 (C)ORICON NewS inc.
 大阪・関西万博のパビリオンなどで活躍した“手持ちデバイス”が、大阪市立科学館に集合し、新収資料展『万博体験のパートナー、手持ちデバイス展』が2月18日から実施されることが決まった。

【写真】大阪市立科学館『万博体験のパートナー、手持ちデバイス展』に集結する“手持ちデバイス”たち

 “手持ちデバイス”は、万博でさまざまなパビリオンの展示体験用に配布され、体験のパートナーとなった。位置情報や心拍データ計測や、チェックポイントへのタッチをはじめ、行動に連動して解説音声が流れたり、点滅したり、振動したり画像を表示したりと、大活躍だった。

 大阪市立科学館は「これにより、万博のパビリオンという1日数千人の人が訪れる大規模空間においても、一人ひとりに応じた『パーソナライズされた豊かな学び』を実現しました。これは、現代展示技術の一つの到達点と言えます」とする。

 万博のレガシーとして、デバイスを収集。今回の新収資料展では、貸与資料も含め、さまざまな形状、機能の13のパビリオン、ゾーンのデバイスによって、万博がひらいた新たな展示のあり方を、貴重な実物資料で振り返る。

 デバイスは原則として、それぞれのパビリオンの中で体験が完結され持ち出されることがなかったため、直接比較できるのは初の機会。パビリオンのミッションや企画、思想に基づいたデバイスの造形をご覧いただき、それらの機能を解説する。

 展示ケース内のデバイスの実物資料とともに、一部パビリオンの映像も上映し、使用状況も振り返る。

■展示資料一覧
いのちの未来/スマートフォン・キャリア
大阪ヘルスケアパビリオン/リボーンバンド、タッチ機器
大阪ヘルスケアパビリオン・人生ゲームREBORN in 2050/体験用コントローラー(ケース)(※)
オランダパビリオン/Orbs(※)、Check-in mirror “CHARGE”
カナダパビリオン/手持ちAR端末(※)
関西パビリオン・福井県ゾーン/懐中電灯型デバイス
関西パビリオン・鳥取県ゾーン/虫眼鏡型デバイスカバー
住友館/ランタン
電力館 可能性のタマゴたち/タマゴ型デバイス外殻(※)
ドイツパビリオン/サーキュラー、Touchpoint
パナソニックグループパビリオン「ノモの国」/「ノモの国」結晶デバイス(※)
Better Co-Being/ふしぎな石ころ echorb(※)
TECH WORLD パビリオン/スマートブレスレット

※印の資料は、パビリオン関係者のご協力で、触れるサンプルを貸与・提供してもらう。重さや材質、一部動作の様子も閲覧できる。触る体験の実施は不定期。スタッフの指導のもと実施する。

開催概要
新収資料展『万博体験のパートナー、手持ちデバイス展』
会期:2026年2月18日(水)〜2026年4月12日(日)
時間:9:30〜17:00(展示場の入場は16:30まで)
休館日:月曜日(祝休日の場合は翌平日)、3月3日(火)
会場:大阪市立科学館 展示場1階
観覧料:展示場観覧料 大人400円・学生(高校・大学生)300円・中学生以下無料

■担当学芸員からのメッセージ
盛況のうちに幕を閉じた大阪・関西万博。そのレガシーとして、当館は来場者一人ひとりに渡された展示体験用のデバイスを収集しました。

デバイスの仕組みは様々です。生体反応を読み取るものから、ポイントにタッチするもの、画像を表示したり、体験データを蓄積したりして結果を示すものなどがありましたが、どれも展示システムと一体となり、自らの手で物語を動かすという役割を担っていました。複雑な操作をせずとも、誰もが直感的に「能動的な体験」を楽しめる。この一人ひとりに寄り添った仕組みは、万博の背景にあるSDGsの理念「誰一人取り残さない」にも通ずるものです。

退出時にデバイスとの別れを惜しんで子どもが大泣きしたというエピソードは、わずかな時間でこれらが「単なる道具」を超えて親しまれた証拠です。当館がこれらを収蔵・公開することは、万博の記憶を呼び覚ます貴重な機会ともなるでしょう。

個別の体験を支えたこの運用システムは、今後のミュージアムや教育現場における展示が「一方向の提示から双方向の対話へ」と変わる、大きな転換点となるでしょう。本展を通じて、万博の熱気とともに、そこで示された、次世代のコミュニケーションの可能性を感じ取っていただければ幸いです。

渡部 義弥(わたなべ よしや)

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