開幕迫るインディカー、2026年フル参戦のラインアップに10チーム/25名が名を連ねる。ルーキーは3人

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2026年02月18日 16:20  AUTOSPORT web

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インディカーが公開した2026年フルタイム参戦選手のラインアップ
 3月1日、いよいよNTTインディカー・シリーズの2026シーズンが開幕を迎える。舞台は恒例のセント・ピーターズバーグのストリートサーキットで、10チームから計25名のドライバーが出走する見込みだ。

 2月14日にデイル・コイン・レーシングがロマン・グロージャンの起用を発表したのち、インディカーシリーズは公式SNSで2026年のフルタイムドライバーのラインアップを公開し、開幕戦に集うチームと選手が改めてアナウンスされた。

 年間参戦が確定した10チームから計25名のドライバーのうち、移籍3名/復帰1名/ルーキー3名の計7名が新たなシートを手にした。

 移籍選手の中でも2025シーズン閉幕後すぐに話題となったのは、チーム・ペンスキーを離脱し、アンドレッティ・グローバルに加入したウィル・パワーと、A.J.フォイト・エンタープライゼスからチーム・ペンスキーに昇進したデイビッド・マルーカスだ。

 2009年からチーム・ペンスキーで走り続け、2014年と2022年にチャンピオンに輝いたパワー。輝かしい功績を持つベテランだが、2度目の王座以降はシーズン末に毎年移籍が噂される状況となり、ついに事が動いた。結果、FIA F2挑戦を決めたコルトン・ハータが去ったアンドレッティ・グローバルの26号車のシートを手にし、ホンダ陣営の一員となった。

 パワーが去ったチーム・ペンスキーのシートを手にしたのは、初勝利が期待される若手のマルーカスだ。彼は2025年、チーム・ペンスキーと技術提携を結んでいるA.J.フォイト・エンタープライゼスへ加入し、インディ500で鮮烈な走りを見せて2位を獲得するなど活躍。そのスピードが買われ、トップチームのチーム・ペンスキーへ“昇進”を果たした。

 また、デイル・コイン・レーシングからフンコス・ホーリンガー・レーシングへ移籍したヴィーケイは、オランダ出身の25歳だ。2020年からエド・カーペンター・レーシングで5シーズンを過ごし、2025年にはデイル・コイン・レーシングに移籍。トロントで2位表彰台を獲得する活躍で、2019年以来のチーム最高成績となる選手権14位を手にした。ヴィーケイとしては初勝利、フンコス・ホーリンガー・レーシングとしてはチーム史上最高のシーズン15位以上がターゲットとなるだろう。

 シリーズに復帰するのはロマン・グロージャンのみで、デビューシーズンである2021年以来の古巣であるデイル・コイン・レーシングのシートを手にした。

 2021年にインディカーデビューを果たした元F1ドライバーのロマン・グロージャンは、以降デイル・コイン・レーシング、アンドレッティ・グローバル(当時はアンドレッティ・オートスポーツ)、フンコス・ホーリンガー・レーシングと3チームを渡り歩き、2025年にはプレマ・レーシングのリザーブドライバーを務めた。2026年は古巣のエースドライバーとして迎える再挑戦の年となる。

 そして、2026シーズンのルーキーは3名。シリーズのラダーカテゴリーで最高峰直下のインディNXTからステップアップを果たしたのは2名で、デニス・ハウガー(=インディNXT王者)はデイル・コイン・レーシングでグロージャンのチームメイト、カイオ・コレット(=インディNXT2位)はA.J.フォイト・エンタープライゼスでサンティノ・フェルッチのチームメイトとしてデビューする。

 残るルーキーは、開幕前からすでに注目を集めているミック・シューマッハーだ。“皇帝”マイケル・シューマッハーの息子であり、元F1ドライバーであるミックは、F1離脱以降はWEC世界耐久選手権でアルピーヌ・エンデュランス・チームのアルピーヌA424を2シーズン駆り、シングルシーターへの復帰を決意。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングへ加入し、F1時代のゼッケンナンバー『47』のフォーミュラマシンをドライブする。

 最後に気になる箇所としては、2025年にシリーズへ参入したプレマ・レーシングのフル参戦が不透明となっている点だ。プレマ・レーシングは参戦初年度ながらもインディ500でロバート・シュワルツマンがポールポジションを獲得したが、シーズンを通しての成績は苦戦。

 さらにチームの内部においては、創設者一族のルネ・ロジンら経営陣が退団。リザーブのグロージャンはデイル・コイン・レーシングでシートを手にし、スポーティング・アドバイザーとしてプレマ初年度を支えたライアン・ブリスコーもレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングへコーチとして移籍するなど、一部解体の様相を呈する変革期を迎えている。

 開幕直前のオープンテストは不参加の状況だが、アメリカ部隊の指揮を執るイギリス人のピアース・フィリップスは続投となる見込みで、2026シーズン途中からレースに参戦するとみられる。チームは沈黙しており、2025シーズンでドライブしたシュワルツマン、カラム・アイロットのシートの行方についてもいまだ不明だ。


■2026年NTTインディカー・シリーズ フル参戦ドライバーラインアップ



No./DRIVER/TEAM/ENGINE
2/ジョセフ・ニューガーデン/チーム・ペンスキー/シボレー
3/スコット・マクラフラン/チーム・ペンスキー/シボレー
4/カイオ・コレット/A.J.フォイト・エンタープライゼス/シボレー
5/パト・オワード/アロウ・マクラーレン/シボレー
6/ノーラン・シーゲル/アロウ・マクラーレン/シボレー
7/クリスチャン・ルンガー/アロウ・マクラーレン/シボレー
8/キッフィン・シンプソン/チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ
9/スコット・ディクソン/チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ
10/アレックス・パロウ/チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ
12/デイビッド・マルーカス/チーム・ペンスキー/シボレー
14/サンティノ・フェルッチ/A.J.フォイト・エンタープライゼス/シボレー
15/グラハム・レイホール/レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ
18/ロマン・グロージャン/デイル・コイン・レーシング/ホンダ
19/デニス・ハウガー/デイル・コイン・レーシング/ホンダ
20/アレクサンダー・ロッシ/エド・カーペンター・レーシング/シボレー
21/クリスチャン・ラスムッセン/エド・カーペンター・レーシング/シボレー
26/ウィル・パワー/アンドレッティ・グローバル/ホンダ
27/カイル・カークウッド/アンドレッティ・グローバル/ホンダ
28/マーカス・エリクソン/アンドレッティ・グローバル/ホンダ
45/ルイス・フォスター/レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ
47/ミック・シューマッハー/レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ
60/フェリックス・ローゼンクヴィスト/メイヤー・シャンク・レーシング/ホンダ
66/マーカス・アームストロング/メイヤー・シャンク・レーシング/ホンダ
76/リナス・ヴィーケイ/フンコス・ホーリンガー・レーシング/シボレー
77/スティング・レイ・ロブ/フンコス・ホーリンガー・レーシング/シボレー


※ゼッケンナンバー順

[オートスポーツweb 2026年02月18日]

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