『Sony Music Labels 2026』に出演した龍宮城 3月5日に東京・Zepp DiverCityにて『Sony Music Labels 2026』が開催された。
【ライブ写真】『Sony Music Labels 2026』出演アーティストたちのステージショットがたっぷり! 『Sony Music Labels 2026』はソニー・ミュージックレーベルズの各レーベルから、今後の音楽シーンに新たな旋風を巻き起こす可能性を秘めたイチオシの若手アーティストが出演するコンベンションイベント。2015年のスタートから11回目を迎える今回は、ソニー・ミュージックアーティスツ所属のOKAMOTO’Sのオカモトショウと俳優の高田里穂による司会のもと、龍宮城、ミーマイナー、13.3g、NELKE、ピラフ星人、ハンブレッダーズ、そしてSupport Actとして杉本ラララが出演。ジャンルもスタイルも異なるバラエティに富んだアーティストがそれぞれの強烈な個性を発揮したパフォーマンスを披露し、アーティストとしての可能性と魅力を存分にアピールした。
オープニングを飾ったのは、2023年に女王蜂のボーカル、アヴちゃんのプロデュースでデビューした7人組のオルタナティブ歌謡舞踊集団・龍宮城。昨年からセルフプロデュースの新体制に移行し、今年2月には東京・TOYOTA ARENA TOKYOでの初のアリーナ2Days公演を大成功に収めたばかりの龍宮城は、幻想的で浮遊感のあるコーラスで独自の世界に誘う「WALTZ」からシャ乱Q「ズルい女」を大胆にサンプリングしたヒップホップ「あっかんべ」やユニゾンの振り付けが印象的なシンセポップ「SUGAR」を繋いだスペシャルメドレーを披露。MCではメンバーのRayが、体制が変わったことに触れ、「過去の2年間を超えるのか?ファンの人は納得してくれるのか?自分たちらしさを確立していけるのか? と不安でネガティヴな感情に陥った」と正直な気持ちを吐露。「でも、僕らは一人じゃないなって気づきました」とスタッフやファンへの感謝を述べると、新曲「ギラり」では挑戦的で不敵な笑みを浮かべながらのパフォーマンスで観客を圧倒。演劇的な群舞から強烈なラップまで放つ彼らのオリジナリティと存在感を強烈に印象づけるステージとなった。
続いて登場したのは、TikTokに雲グミ名義で投稿していたシンガー・ソングライターの美咲(Vo、Gt)とボカロP・もの憂げとしてミリオン曲を持つさすけ(Ba)を中心に昨年9月に結成された新星バンド・ミーマイナー。「オンリーロンリータウン」で切なくもチャーミングな歌声を響かせた美咲は、「実は私は、12歳のときから夢を追いかけて活動を続けてきて、あっという間に10年が経ってしまいました」とゆっくりと語り始めた。地元の名古屋から上京した15歳のときのことや過去の活動を振り返りながら、「ミーマイナーは、夢や居場所、希望や仲間を失った経験のあるメンバーで結成されたバンドです。だからこそ、今、この瞬間が心の底から大事だとわかっています。私はこの居場所を、人生を賭けて守り抜く。あなたの居場所になってくれたらうれしいです」と目に涙を溜めながら決意を表明。手書きの歌詞と楽しそうなオフショットが映し出されたスクリーンをバックに「君の言う通りだった」を真っ直ぐに歌い上げた。
ここで、SMLマネジメント所属するデスメタルシンガー・杉本ラララが登場。昨年6月にインパクトの強いアーティスト写真とともに“悪魔”に転生し、さらに8月には“死神”に転職することを発表。強烈な個性を携えたキャラクターと歌唱力の高さで大きな話題を呼んだ杉本ラララは「人生をもがき楽しむ」を座右の銘として活動するシンガーだ。ハンドマイクを持ってステージにふらりと現れ、「阿鼻叫喚に満ちたおぞましきデスメタルシンガーの杉本ラララ!」と絶叫。観客に向けて「死神なんだぞ」と語りかけながら、人間の年齢で言うと41歳であることを明かし、「41歳でソニーの新人。夢があるだろう。続けてみるもんですね」と感慨深げに語ると、「これから歌う曲は鬱で苦しんでる人、心がしんどい人に向けて描いた曲です」と解説。アコースティックギターの弾き語りで「ゴライコー」を熱唱。生と死、痛みと癒し、光と影をテーマにした人生讃歌で「一緒に生きていこう!」と絶叫と共に呼びかけると、言葉にならない声で咆哮。強靭な歌声ひとつで圧倒した。
ファンクやR&B、オルタナティヴロックやJ-POPなどを自由自在に横断する4人組の新世代カメレオンバンド・13.3gはバンドの最大の魅力であるライブ感とグルーブ感で観客を巻き込んだステージを展開した。ボーカルの藤丸将太がキーボードの弾き語りで歌い始めた「MONSTER」で艶やかで伸びやかな歌声を響かせると、SNSでバズを巻き起こした「恋愛進化論」ではハンドマイクに持ち替え、スウィートな歌声とメロウなグルーヴで観客の体を揺らした。MCでは、「これから目指す先として、たくさんのフェスやイベントに出てきたいなと思ってますし、ドームツアーができるようなバンドになりたい」と宣言。「僕たちの歌とパフォーマンスでしっかり応えていきます」と呼びかけると、メジャー1stシングルにして、テレビアニメ『Fate/strange Fake』のエンディングテーマに起用された「潜在的なアイ」では速いパッセージながらも中毒性の高いメロディを軽々と乗りこなすボーカルとバンドアンサンブルによってダンスフロアと化した会場に心地よい一体感を生み出した。
昨年から初の全国ツアーを開催し、今年1月の東京・Zepp DiverCity公演を含む全公演をソールドアウトさせた5人組バンドNELKE(ネルケ)は、繊細なピアノと揺れるボーカルにアコギのリフが絡む色彩豊かなロックナンバー「裂いて」でライブを開始。そのままシームレスに「バイバイアクター」につなぐと、RIRIKO(Vo、Gt)の「私たちの音や言葉、心や表情が伝わるように、伝わるように、伝わるように届けたいと思います」という言葉から「ステレオタイプヒロイック」「カレンデュラ」とアグレッシブで激しいナンバーを続けると、熱量の高いパフォーマンスで観客のクラップを誘発。RIRIKOは「私たちはNELKEで見たい景色がめちゃめちゃたくさんあります。たくさんの人を巻き込んで、でっかい景色にしていきます」と未来への思いを口にし、最後にメンバー全員によるコーラスワークが際立つ「Incarnation」をドラマチックに表現し、バンドとしての多彩さを見せつけた。
コンベンションも終盤に差し掛かった頃、今回が初の試みとなる日本武道館との中継が実現。スクリーンに映し出されたのが、この日、日本武道館でワンマンライブ『卒業式 at武道館』を行なっている最中のラッパー・ピラフ星人の姿。日本の男性ヒップホップアーティスト史上最年少で日本武道館に立つという目標を叶えたばかりのピラフ星人は、武道館に集結したファンの前でメジャーデビューを発表。大きな拍手に包まれる中で、さらなるサプライズとして、4月からテレビアニメ『夜桜さんちの大作戦』第2期のエンディングテーマを担当することを伝えると、会場からは驚きと喜びの声が上がった。そして、アニメのために書き下ろした新曲「Shalala」を初披露。武道館とZepp DiverCityの2箇所を同時に高揚感いっぱいに満たすと、ヒット曲「ピラピー」を30人のキッズダンサーと一緒にパフォーマンス。スクリーン越しでもわかるほどの大きな盛り上がりを見せた。
『Sony Music Labels 2026』のラストを飾ったのは、キャリア初の全国ホールツアー『2026年 銀河の旅』を開催中の4人組ロックバンド、ハンブレッダーズ。ムツムロ アキラ(Vo、Gt)の「バンドを辞めようと思ったことが1度だけありました!そのときに作った曲をやります」という言葉に導かれた「銀河高速」では、バンド結成からの“これまで”の軌跡を振り返りながら、ロックバンドを続けていくという強い覚悟と決意を表明。ミラーボールが回るフロアで、最後はメンバー全員のユニゾンによって観客の心を動かすと、今年1月にリリースしたばかりのソニーミュージック移籍第1弾にして、通算5作目のアルバム『GALAXY DRIVE』に収録された「恋の段落」へ。「恋はいつか愛に変わると言いますが、愛に変わった後も恋に戻ってきたり、2つの間を行ったり来たりするような気持ちもあるんじゃないかなと思います」と語り、「自分の人生の中で一番素晴らしい言葉がかけた曲です」と胸を張った。ハンブレッダーズが奏でる温かく優しい楽曲に包まれる中、イベントは幕を閉じた。