
柄本明(77)が14日、東京・新文芸坐で行われたドキュメンタリー映画「今は昔、栄養映画館の旅」(竹田正明監督)初日舞台あいさつに登壇した。「この映画の初日です。ロードムービーです。うちの劇団の人たちにスタッフをやっていただき、一緒にハイエースに乗っかって、旅をして撮りました」と作品の概要を説明。その上で「できるかなと思ったけど、ハイエースに乗っかって、いろいろ行ったら疲れました。点滴を2回、打ちました」と過酷な旅の実態を明かした。
「今は昔、栄養映画館の旅」は、柄本が座長を務める劇団東京乾電池のアトリエで上演した映画がテーマの朗読劇「今は昔、栄養映画館」を引っ提げ、25年5月の1カ月間、日本各地の単館系の映画館を回り上演し続けた旅に密着した作品。劇作家・竹内銃一郎氏の戯曲で、映画館で映画の完成セレモニーをセッティングして開始を待つ中、やり合う自称監督と助監督の掛け合いを描いた。30年以上前に1度、2人芝居で演じたことはあったが、アトリエ乾電池でここ3年以上、毎朝9時から行っている無料朗読会で一部を読み、好評だったため24年11月に全編を朗読劇として上演。同12月、25年1月と再演を重ねる中、観劇に訪れた脚本家の荒井晴彦氏(78)と話し「映画館で上演したら面白いのでは?」と言われ、映画館を回っての上演を着想した。
25年4月21日付の日刊スポーツ芸能面で「14府県23館3200キロの旅」と一報が報じられた。柄本は、旅を前に「やったことないし、どうなるんですかね。とても楽しみ」と期待。「本当に、体に気を付けないと。でも1日、1時間ですからね。アトリエで本番を何日かやって、1日1回やると、体の具合がどうなるか分かっているから」と軽やかに笑い飛ばしていた。
ただ、単館系の映画館を熟知し各映画館での上演のブッキングを担った、荒井氏の弟子の映画監督・脚本家の井上淳一氏(60)が組んだスケジュールは「きついのを出してきた」(柄本)という。全国23館を回るスケジュールだったが、結果的に回った映画館は全国24館に及び、総移動距離は予定を800キロ超の4000キロを超えていたという。柄本は、長男・佑(39)の嫁の安藤サクラ(40)が「うちのお父さんに何をさせるんだ!」と烈火のごとく怒ったとことも明かした。
それでも、意義はあったと力を込めた。「100年続いている映画館から、20人の小屋から200人のところから、いろいろなところでやりました。映画館は文化だなと思いました」と感慨を口にした。
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朗読劇「今は昔、栄養映画館」を都内の映画館で上演するのは今回が初めて。この日は朗読劇の上演から映画を上映し、舞台あいさつをする予定だったが、音響トラブルが発生し、映画を上映した後、朗読劇を上演と流れが逆になった。柄本は「芝居と映画が逆になりましたが…そんなもんです」と苦笑した。【村上幸将】
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