名門ウエスト・サリー・レーシング(WSR)のダリル・デレオン(Team BMW/BMW 330e Mスポーツ)が今季残留の正式発表前にラップレコードを更新している シーズン開幕前の公式テスト3日間のうち、初日、2日目としてクロフトで開催されたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権の都合4セッションにて、ディフェンディングチャンピオンのトム・イングラム(チーム・ヴァーチュ/ヒョンデi30ファストバックNパフォーマンス)が僚友トム・チルトンに0.2秒差をつけて初日最速をマーク。続く2日目は名門ウエスト・サリー・レーシング(WSR)のダリル・デレオン(チームBMW/BMW 330e Mスポーツ)が1分20秒417のベストタイムを記録し、今季残留の正式発表前にラップレコードを更新している。
ノースヨークシャー州にある全長約3.4kmのトラックで実施された今季2026年最初の公式テストは、午前中のドライコンディションのもとチャンピオンが貫禄の走りを披露。午後は雨模様となったことでイングラムの1分20秒455がこの日のベストとなり、2番手のチルトンが0.201秒差、さらに昨季もタイトルを争ったシリーズ4冠男のアシュリー・サットン(NAPAレーシングUK/フォード・フォーカス・チタニウム)が3番手に続いた。
その背後には今季がデビューとなるルイス・セルビー(NAPAレーシングUK/フォード・フォーカス・チタニウム)が入り、新体制となったジョシュ・クック(スピードワークス・カローラ・レーシング/トヨタ・カローラGRスポーツ)が並ぶ初日トップ5となった。
チャールズ・レインフォード(11番手)とダリル・デレオン(15番手)が参加した名門WSRのBMWは、チームの3台目のマシンがトランスポーターの荷台に積まれて会場に到着したものの、初日はその場で待機する格好に。またダニエル・ロウボトムとアダム・モーガンが新型メルセデスAMG A35サルーンで初走行し注目を集めたプラト・レーシングは、各部の機能チェックに終始しながら首位より約4秒前後の差で16番手、17番手の船出となった。
同じく新型アウディS3サルーンをデビューさせたパワー・マックス・レーシング(PMR)も、マイキー・ドーブルとエイデン・モファットのLKQユーロカーパーツ・ウィズ・パワー・マックス・レーシングの車両が午後のセッション終盤に初走行を実施。一方で当初よりTOCA BTCCライセンスリストに名前が挙がっていたワン・モータースポーツは唯一の欠席となった。
明けた3月25日のテスト2日目は、午前からジェームス・ドーリン(リスタート・レーシング/ヒョンデi30ファストバックNパフォーマンス)が素晴らしい走りを見せ、サットンを上回るベンチマークタイムを樹立する。
しかし午後の最終セッションで気を吐いたデレオンが、ヒョンデのタイムを0.027秒差で更新。これが2025年のクロフトで記録されたイングラムのポールポジションタイムをも上回る暫定レコードに。同じくWSR所属でこちらも正式契約がまだ発表されていないレインフォードも3番手にジャンプアップし、フォードのカミッシュとサットンの2名がトップ5入りを果たした。
そして初テストながら綿密なプログラムをこなしたプラト・レーシングはこの2日目にギアを上げ、メルセデスAMG A35サルーンでロウボトムが8番手に喰い込む上々の結果に。PMRのアウディS3サルーンもドーブル、モファットに続きデクスター・パターソンの3台目も初走行を果たし、合わせて合計87周を走行する好調なテストを過ごした。
これで合計20名のドライバーが2日間で2268周、走行距離で4800マイル(約7725km)以上を走行し、すでに信頼性とスピードにおいて目覚ましい成果を上げたBTCCの2026年シーズン。シリーズはこのまま開幕の地であるブランズハッチへ移動し、オープニングの4月8日を前に最終プレシーズンテスト“メディアデイ”が実施される。
[オートスポーツweb 2026年03月30日]