マルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)/2026MotoGP第3戦アメリカズGP 3月29日、2026年MotoGP第3戦アメリカズGP MotoGPクラスの決勝レースがサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、マルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)が今季3勝目/自身通算9勝目を飾るとともに新記録を樹立した。
雲量は多いが、サーキット上空に青空が広がったアメリカ大陸2連戦目の初日。ランキングリーダーのベッツェッキはフリー走行1回目を9番手、続くプラクティスを4番手で終了し、予選Q2ダイレクト進出権を獲得する。「タイムアタックでは足りない部分があった」としつつもレースペースとフィーリングには手応えを感じたらしく、「前向きな金曜日だった」と初日のセッションを評価していた。
一夜明けて迎えた2日目の天候は風の強い曇天となり、フリー走行2回目開始時点の気温と路面温度は前日から大幅に低下。このコンディション変化に苦慮する陣営もあったようだが、ベッツェッキは4番手でフリー走行を終える。予選Q1を経て行われた予選Q2は8台がコースレコードを更新するハイレベルな戦いとなったが、2分00秒329をマークしたベッツェッキは2番グリッドを獲得した。
2日目午後から行われたスプリントのスタートでは5番手までポジションを落としたベッツェッキだったが、4周目にジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)、5周目にペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)をかわして3番手に浮上する。
2番手を走行するチームメイトのホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)を猛追するベッツェッキは7周目に暫定2番手の座を奪取するが、翌8周目のターン11でスリップダウンを喫してリタイアとなる。スタートで順位を落とした焦りがミスにつながったというベッツェッキは「ブレーキングセクションで力みすぎた」と当時の状況を振り返った。
最終日は再び青空が広がり、気温と路面温度が上昇。予選Q2で他車の走行を妨害したとして2グリット降格ペナルティを受けたベッツェッキは、4番手から決勝レースに臨んだ。スタートで2番手に浮上したベッツェッキは首位のアコスタがレコードラインを外した隙をつき、接触しながらラップリーダーの座を掴む。
接触の際にリヤウイングを損傷するもペースの衰えないベッツェッキは着実に後続を引き離し、隊列先頭を独走。最後まで首位の座を譲ることなく今季3勝目を獲得し、MotoGP史上3人目となる5連勝を飾ったライダーとなった。
さらにベッツェッキは2025年第21戦以降のすべての決勝レースにおいてオープニングラップから暫定トップの座に就いており、2015年にホルヘ・ロレンソが樹立した最多ラップリード記録(103周)を18周を更新する快挙を達成している。
マルコ・ベッツェッキ(予選:2番手、スプリント:リタイア、決勝:優勝)
「土曜日は犯してはならないミスをしてしまったけど、チームが僕を支えてくれた。だから今日は良いレースをすることが重要だったんだ。(今日の結果は)本当に嬉しくて、胸が躍る思いだ。昔からお気に入りだったこのコースで良い成績を収めることを長年夢見ていたけど、思いどおりの結果を残せたことはなかったんだ。これほど素晴らしいレースができたことが、本当に信じられないよ」
[オートスポーツweb 2026年03月30日]