東京高裁=東京都千代田区 東京都大田区で2022年、メタノールを使って妻を中毒死させたとして、殺人罪に問われた製薬大手「第一三共」元社員、吉田佳右被告(43)の控訴審第1回公判が20日、東京高裁(吉崎佳弥裁判長)であった。弁護側は一審に続き無罪を主張し、検察側は控訴棄却を求めて結審した。判決期日は7月1日に指定された。
一審東京地裁は24年10月、被告は仕事で日常的にメタノールを扱っており、夫婦関係が実質的に破綻するなど、妻を殺害する動機があったと指摘。弁護側は自殺の可能性を訴えたが、「最愛の長男を残して自殺するのは不自然」として懲役16年を言い渡し、弁護側が控訴していた。
一審判決によると、吉田被告は22年1月14〜15日ごろ、大田区の自宅で、殺意を持って妻容子さん=当時(40)=にメタノールを摂取させ、同16日に急性中毒で死亡させた。