「これでいいじゃん」がおいしかった!はるあんが簡単レシピに込めた思い

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2026年05月21日 21:00  クックパッドニュース

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去年1年で7カ国を旅した。目的はいつも「おいしいものを食べること」。スペインでパエリアを食べ歩き、たどり着いたのはちくわだった。料理クリエイター・はるあんさん、25歳。「おいしいしか探してないんですよね」と笑うその人が、簡単レシピに込めた思いとは。クックパッドのポッドキャスト番組「ぼくらはみんな食べている」で語ってくれました。

型に入れて、混ぜて、焼くだけ——「これでいいじゃん」の誕生

収録当日、はるあんさんが持ってきたのは塩バターパンのレシピだった。工程は驚くほどシンプルで、型に材料をぶち込んで混ぜて焼くだけ。ロール成形も、打ち粉も必要ない。


「塩バターパンが今また世の中で流行ってるなっていうのをInstagramとか見てて感じて。私もずっと前から好きで塩バターパンを作ってたんですけど、ロールパンみたいな成形が難しかったり手間に感じて。でもあの味を食べたいだけなのにっていう時はこれでいいじゃんって思って」


食べたい味があっても手間がかかる。そのギャップを埋めるのがはるあんさんのレシピの出発点だ。動画タイトルもそのまま「これでいいじゃん塩バターパン」にした。焼き上がったパンを熱々のうちに切ると、バターがジュワッとにじみ出てくる。「背徳感しかない」と笑いながら、それでも手が止まらなかった。

「これでいいじゃん」という発想は、今年1月に出版した最新刊「はるあんの冷蔵庫空っぽおかず」にも貫かれている。冷蔵庫を空っぽにすることは食品ロスを減らすだけでなく、買い物の回数が減り、気持ちも楽になる。

「何か冷蔵庫の中から甘くおいしいものができた時、ちょっと料理上手な気分になりますよね。そういう小さな幸せを積み重ねていけたらなっていう思いで100品頑張ろうって」

スペインのパエリアが、ちくわになった理由

最新刊「冷蔵庫からっぽおかず」の表紙に選んだのは「ちくわのパエリア」だ。去年3月、スペインで本場のパエリアを食べ歩いた。あちこちの食堂を回るうちに、ある発見があった。


「おいしいなと思ったパエリアが結構お菓子っぽいというか。魚介の旨味が入ってる丁寧なパエリアももちろんおいしいんですけど、それだと日本の炊き込みご飯の方がおいしいなってふと気づいちゃって。だとすると、本当にお菓子というか、誰でも簡単に作れて、誰でも手軽に食べれる。金額的にもそんなにはらない、ちょっと手軽なパエリアのおいしさに気づいて」

その気づきから生まれたのがちくわを使ったパエリアだった。ちくわには海鮮の旨味が凝縮されていて、穴が開いていてどこか可愛い。スペインの食堂で感じた「これでいいじゃん」が、日本のキッチンに着地した。

旅先での発見はスペインだけではない。去年1年でブラジル、ペルー、韓国、タイ、シンガポールと7カ国を回った。なかでもペルーの料理が印象に残っているという。

「お出汁がすごくおいしいと思うんですよね。コテコテしてないんです。だからちゃんとお出汁を使う感じとか、旨味をすごく重視してる感じがしました。日本と意外と変わらないといいますか、あっさりめが多い」

食べ歩けば食べ歩くほど、「これでいいじゃん」の引き出しが増えていく。

猫の箸置きと計量スプーン。生活全部でアンテナを張る

旅以外でも、はるあんさんは日常のあらゆる場面でインプットを続けている。キッチングッズへの愛がその最たるものだ。収録には今のお気に入りを2つ持参してくれた。

一つ目は、作家が手作りした計量スプーン。ボコボコとした質感がアンティークのようで、大さじと小さじがどこか可愛い。二つ目は、猫の箸置きだ。伸びをしているポーズの猫で、箸を置くと常に猫と向かい合ってご飯が食べられる。


「猫好きなもので。変態なところが出ちゃったんですけど。私の激推しアイテムです」

こうしたグッズはSNSで見かけたり、料理教室で先生や生徒から教えてもらったりして集めてきた。洋服を買いに出かけても、気づけばキッチングッズを探している自分がいるとのこと。実家の1階をリフォームしてスタジオを作ったのも、自分の「好き」を表現したかったからだ。YouTubeを始めた頃の「ちょっと黄色っぽい実家だね」という空間は、今や「華やかなスタジオ」に変わった。

「生活すべてでアンテナを張ってる感じですね」

食べること、旅すること、好きなものを集めること。全部が繋がって、レシピの世界観を作っている。

「おいしいしか探してない」——はるあんの人生哲学

収録の最後、はるあんさんにとって「おいしい」とは何かを聞いた。

「私の人生は、おいしいで作られていると言いますか。おいしいを常に目指して生きているところがあると思います。旅に行っても、買い物に行っても、本当に小さな毎日のどう生きるかにも、どれだけおいしいものを食べるかにかけてるところがあると思うので、ほんと生きがいと言いますか、人生そのもの的なところはあるかなと思います」

「おいしい」は味だけの話ではないとも言う。

「おいしいによって生まれる幸せとか、人と仲良くなれるとか。おいしいっていうのはプラスにはたらくパワーを持っていると思うので」

作ることと食べること、どちらが好きかを聞くと、答えは迷わなかった。

「食べることだと思います。何で作りたいかっていうと、食べたいからっていうのが多分来るので。どうして作りたいと思ったの。いや、食べたいと思ったからだよってなるから」

前編で語ってくれた「楽しいのが結局続くコツ」という言葉が、ここに繋がる。作り続けられるのは楽しいから。楽しいのは、食べたいものがあるから。おいしいが、全部の出発点だった。

「おいしいしか探してないですね」

ご視聴はこちらから

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【ゲスト】

第72回・第73回(4月10日・17日配信) はるあんさん
料理クリエイター。
16歳のとき、YouTubeチャンネルを開設。「美味しい動画」と題して、これまでに1000本を超える動画を投稿。料理やお菓子、パンのレシピなど、誰でも簡単に楽しくおいしく作れるレシピを提案しており、同世代の女性のみならず自身の祖母世代まで、幅広い年齢層のファンから支持を得ている。「料理は楽しい!」を伝えることをモットーにYouTube、Instagram等のSNSをはじめ、テレビ、イベント、料理教室などで活動中。著書『今日食べたい一品がすぐに見つかる!はるあんのとっておきレシピ』(KADOKAWA)』『20分で夜ごはん! はるあんのカンタン絶品献立』(宝島社)『はるあんの冷蔵庫からっぽおかず: のこりモノで大満足!』(主婦の友社)

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【パーソナリティ】

クックパッド株式会社 小竹 貴子


料理愛好家・料理の楽しみ共創室 部長/創業期から参画し、初代編集長としてメディアづくりに携わる。現在は、料理家や生産者といった食のつくり手の声を届ける活動を行っている。「日経ウーマンオブザイヤー2010」受賞。

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この記事はクックパッドのポッドキャスト番組『ぼくらはみんな食べている』の配信内容を再編集した記事です。

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