ル・マンのダークホースに名乗りを上げるBMW。“エボ”導入で「最適なサーキット」に?

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2026年06月05日 18:20  AUTOSPORT web

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ル・マン市内の公開車検場に姿を見せた20号車BMW Mハイブリッド V8
 WEC世界耐久選手権ハイパーカークラスに参戦するBMWのシェルドン・ファン・デル・リンデは、最近の好調ぶりと、今季導入の“エボ・ジョーカー”アップデートがサルト・サーキット向けに設計されたという事実を踏まえ、BMW MチームWRTのル・マン24時間レースでの勝算に自信を持っていると語った。


■フェラーリやトヨタは「まだ真の実力を発揮していない」

 南アフリカ出身のファン・デル・リンデと共同ドライバーのレネ・ラスト、ロビン・フラインスは、5月のスパ・フランコルシャン6時間レースで、BMW Mハイブリッド V8の2台による歴史的なワン・ツー・フィニッシュを飾り、ドイツのメーカーにWECハイパーカー部門での初優勝をもたらした。

「僕らにとって最高のタイミングだった」とファン・デル・リンデは語る。

「年を追うごとに、BMWの経営陣や周囲の人々からの期待が高まっていることは分かっていたからね。WEC参戦3年目だし、当然、年を追うごとに期待もプレッシャーも大きくなる。待てば待つほど、プレッシャーは増していくものだ」

「スパ・フランコルシャンを前に、誰もが結果を出そうと必死だったのがひしひしと感じられたんだ」

「紙面上では、週末に向けて非常に好調に見えた。その勢いを活かし、ル・マン前に表彰台に立つことで、年間最大のレースに向けて自信を高めたかったんだ」

「まさにそのとおりの結果が出た。そして、手応えも感じている」

 BMWがル・マンで優勝を狙えるかと問われたファン・デル・リンデは、このLMDh規定マシンの今年のエアロダイナミクスは、ル・マンを念頭に置いて設計されたものであることを指摘した。

「エボ・パッケージは間違いなく僕らの助けになるだろう」と彼は述べた。

「パッケージ全体の設計思想もル・マンに基づいているので、ル・マンは僕らにとって最適なサーキットのはずだ」

「ル・マンと100%同じではないスパのようなサーキットですでに良い結果を出せているということは、マシンが今後どのような挙動を示すのかという方向性を示してくれている」

「だからこそ、昨年好調だった週末に、今回も好成績を残せる可能性は非常に高いと考えている」

 ファン・デル・リンデは、テストデーの日曜日に走行が始まると、フェラーリとトヨタをはじめとする「お馴染みの強豪」が再び上位に食い込むだろうと予想している。

「個人的には、彼らはまだ真の実力を発揮していないと思っている」と彼は語った。

「アルピーヌはダークホースになり得るだろう。キャデラックは相変わらず強いはずだ。僕らも彼らと同じシャシーを使っているらかね」

「週末に向けて、僕らもダークホースとして注目されたいよね。いまはとても勢いに乗っているから」

 WRTのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権での経験、そしてファン・デル・リンデとチームメイトのドリス・ファントールが欧米の2シリーズに参戦していることを踏まえ、ファン・デル・リンデは、IMSA GTPクラスに参戦していないハイパーカー勢に対して、WRTが若干有利になる可能性があると考えている。

「メーカーの数が増え、フェラーリやトヨタといったビッグブランドが参戦することで、競争はさらに激化している」と彼は語った。

「IMSAではキャデラックやアキュラといった強豪もいるので、より競争が激しいとは言えない。WECにはアキュラはいないからね」

「これはまた違った意味での挑戦だが、フェラーリが過去3年間優勝しているということは、彼らにとって明らかに大きなアドバンテージになっていると思う。彼らは何をすべきか正確に把握しているんだ」

「だけど、ミシュランが(2026年仕様の)新しいタイヤも投入しているので、その性能を予測できる人は多くない。それが面白いところだ」

[オートスポーツweb 2026年06月05日]

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