6月5日、ル・マン市内の車検場に姿を見せたジェネシスGMR-001 WEC世界耐久選手権に参戦するマシュー・ジャミネは、来週末の第3戦ル・マン24時間レースデビューを控えたハイパーカー参戦初年度のジェネシス・マグマ・レーシングが「予想以上にいい」状況にあると確信している。
ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツで3年間を過ごしたこのフランス人ドライバーは、韓国ブランド初のスポーツカーレースプログラムに加入。WEC世界耐久選手権2戦を終え、オレカシャシーをベースに持つLMDhマシン『ジェネシスGMR-001』とチーム体制の両面で強固な基盤を築いたと語る。
姉妹車の17号車が第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースで8位入賞を果たしたことを受け、ジャミネはチームが非常に良い方向に向かっていると感じている。
「正直に言うと、予想以上に良い状況にあると思う」と、彼はSportscar365に語った。
「そう言うべきかどうか分からないが、正直に言って、チームは準備面で本当に素晴らしい仕事をしてくれた」
「イモラとスパで多くの人がそれを実感したと思う。いまのところ、かなり順調に進んでいるようだ」
「DIL(ドライバー・イン・ザ・ループ)やシミュレーションツールなどはまだ導入初期段階だ。シミュレーションを信頼して万全の準備で臨めるような、豊富な経験があるわけではない」
「チームの皆は素晴らしい仕事をしてくれた。スパでマシンを走らせた途端、すぐに上位争いに加わることができたんだ」
「特にロングランのペースは良い。シングルラップに関しては、まだ少し改善の余地があると思う。しかし、タイヤのデグラデーションやロングランのペースに関しては、イモラでは見られなかったことが(スパで)いくつか見られた」
「僕らは歩みを進めていて、どんどん近づいているように感じる。非常に良い方向に向かっている」
ジャミネは、プログラム参加以来最大の驚きはマシンそのものだと述べ、それが今後の力強い成功の礎になると確信していると語った。
「嬉しい驚きは、僕が参加した初日から、マシンを走らせるたびに、常に良好な作動状態にあることだ」と彼は述べた。
「以前乗っていたマシンは、常に操縦に苦労するものだった。ラップタイムは速かったものの、実際に走らせるにはかなりの腕が必要だったんだ」
「僕らは長年かけてその点を改善してきた。しかし、(ジェネシスでは)プログラム開始からまだ日が浅いにもかかわらず、さまざまなサーキットを巡り、テストを重ねてきた結果、毎回スタートダッシュで大きな差がないことに、本当に感銘を受けている」
「これは非常に良い兆候であり、ベースとなるシャシーやエアロコンセプトなど、すべてが非常にうまく機能していることを裏付けている」
「確かに改善できる点はある。システムやソフトウェアの面では、予想外のことも、時には少しネガティブなことも起こる。でも、それが現状だ」
「僕らのチームは、その分野でそれほど経験豊富ではないが、努力を続けており、着実に進歩していると感じている。ただ、時間が必要なだけだ」
ドライバー陣の多様性も、チームにとって大きなメリットだとジャミネは考えている。
「それぞれ役割が異なっていると思う」と彼は説明した。
「ポール・ループ(・シャタン)は別のメーカーから来たし、僕も別のメーカーから来た。ピポ(・デラーニ)とアンドレ(・ロッテラー)はチーム発足当初から所属しているが、昨年はレースに出場していない」
「昨年レースに出場した経験から、他のメーカーがどれだけ進歩したかはよく分かっている。僕が乗っていたマシンも進歩したから、彼らはパドックで各チームが成し遂げた進歩を、自分たちでは見逃していた部分もあったと思う」
「ポール・ループと僕から新鮮なフィードバックがあったのは良かった。それから、若いマティス・ジョベールからのフィードバックも非常に役立った。彼は非常に優れたドライビングスキルを持ち、カップカーやLMP2の経験から得たGTレースの考え方をチームにもたらしてくれた」
「ダニ・ジュンカデラは非常に経験豊富で、F1やDTM時代の経験が活かされている。マシンの挙動は、彼らにとってそれほどかけ離れたものではない」
「僕らは、チーム全員の経験を少しずつ活かそうとしている。エンジニアたちは開発を主導し、将来のステップに向けた計画を立てようとしている」
ジャミネがドライブする19号車ジェネシスは、先月のスパ・フランコルシャン6時間レースで電気系統やパワーステアリングの不具合など、複数のトラブルに見舞われたが、チームがル・マン初参戦でできる限り完璧な結果を出すことに集中できるとジャミネは期待している。
チームは先月、ポール・リカールで耐久テストを終えたばかりだ。
「(最初の2レースと同じ)目標を設定すべきだ」とジャミネ。
「24時間レースに勝るものはない。僕らは準備を進めている。耐久テストなどもやってきた」
「だが、ル・マンは誰が最後まで走り切れるかをある程度示すレースだ。クリーンなレースをすることが目標だと思う。もしパフォーマンスが良ければ、もちろん上位争いに加わるつもりだ」
「トップ10、トップ7、トップ8、どんな順位でも構わない。とにかくそれを目指そう」
「たとえ少し不利な状況にあっても、僕らは最後まで諦めずに戦い抜き、2027年に向けて最大限の学びを得たいと思っている。2027年には、初参戦時よりもはるかに競争力のあるル・マンを実現したいと考えている」
[オートスポーツweb 2026年06月05日]