51号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ) 2026ル・マン24時間レース FIA国際自動車連盟、ACOフランス西部自動車クラブ、IMSA(インターナショナル・モータースポーツ・アソシエーション)は、2030年のWEC世界耐久選手権およびIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で導入予定の、統一されたトップクラス・プロトタイプ規定の基礎を確定させたことを明らかにした。
6月12日にル・マンで開催された恒例のACOカンファレンスで明らかにされたところによると、両シリーズで共通の2輪駆動プラットフォームが採用される予定だ。
マニュファクチャラーは、現在のLMDh(ル・マン・デイトナ・h)規定と同様に、登録されたコンストラクターの完全なスパイン(シャシー骨格)をハイブリッドシステムなどの共通部品とともに使用するか、あるいは独自のシャシーとハイブリッドシステムを開発する機会を持つかのいずれかを選択できる。
どちらの場合でも、すべてのコンポーネントは同一の技術仕様に準拠しなければならず、最低5年間にわたりパフォーマンス・ジョーカー(性能向上のための開発)は認められない。
“エボ”が許可されるのは、信頼性や安全性の問題に対処する場合、あるいは「著しいパフォーマンス不足」が証明できる場合に限られる。
すべての車両は後輪駆動でなければならず、現在よりも20kW高い出力が認められるハイブリッドシステムを車体後部に搭載することが義務付けられるが、エンジンの形式や排気量については自由度が認められる。
ボディワークに関しては、規定されたアンダーフロアとディフューザーが導入され、現在の規定と比較して「より小さなエアロダイナミック・ウインドウ(空力開発の許容範囲)」が設けられることとなる。
規則制定者は、2030年に向けた変更は、フェラーリなどのLMH(ル・マン・ハイパーカー)メーカーが重視するマニュファクチャラーが独自のアイデンティティを持つ車両を開発する機会を維持しつつ開発コストを削減し、単一プラットフォームによってより簡素化することを目的としていると述べた。
記者会見でIMSAのジョン・ドゥーナン代表は、新規則は「全員にとっての勝利」であると語った。
「現在の耐久スポーツカーレースの時代を見ると、ステークホルダーが共通のビジョンを持って集まれば何が可能になるかを我々は示してきたと言えるだろう。そして、今日はその次のステップだ」とドゥーナンは付け加えた。
「2020年にデイトナでともにコンバージェンス(収束)を発表したとき、マニュファクチャラーは耐久スポーツカーレースに賛成票を投じた。そして今日、我々はこの物語の新たな章を開く」
「単一のプラットフォームを持つことは、私が幼い頃から夢見ていたことであり、今それが実現しようとしている。これはマニュファクチャラー、サプライヤー、シャシー・コンストラクター、そして何よりもファンにとっての勝利だ」
「次の段階に進むにあたり、先ほどリシャール(・ミル/FIA耐久委員会委員長)が共有した内容をさらに定義するのはテクニカル・ワーキング・グループの役目だが、我々はこの瞬間について非常に楽観視している」
「今日の発表は枠組みに過ぎない。今後はこのプラットフォームが関与するすべての人々に価値と投資収益をもたらし続けるようにすることが我々の責任だ。これが今後数十年にわたって続くことを願っている」
ドゥーナンは記者団に対し、今年末までに規制の最終案をまとめることを目標としていると語った。
[オートスポーツweb 2026年06月12日]