ロッテ・ロング(撮影=岩下雄太) 今季加入したロングは、開幕からリリーフで腕を振っていたが、5月15日のオリックス戦から先発に転向し、先発ではここまで4試合に登板している。
ロングは3月27日の西武戦で来日初登板・初ホールドをマークすると、「開幕1か月が経って、最初はわからないことがいろいろあって、たくさん経験していくことで毎日毎日新しいことを学んで、今も安定的にうまく活躍できているのかなと思います」と、4月終了時点で12試合・10回2/3を投げ、0勝1敗7ホールド、防御率1.69と安定した投球を残した。
4月10日の西武戦で1回をわずか7球で終えるなど、「特に秘訣とかは何もなく、ただただ自分のことをやることを行って、監督であったり、コーチの皆さんに言われた通りにやって、自分はそれをこなすだけかなと思います」と、少ない球数で抑えることが多かった。
5月2日の西武戦で来日初めてイニング跨ぎを経験すると、翌3日に一軍登録を抹消。5月8日の巨人二軍戦で、来日初先発し3回を無失点に抑え、5月15日のオリックス戦で一軍初先発。同日は「全体的には良いピッチングができたのかなって思います。今日は本当に自分のボールをしっかり投げてひとつでも多くアウトを取るというところでした。そのうえで全力でしっかり抑えて結果を出すというところでしたね。良いリズムで投げれたし特に最後3イニングはカーブがうまく操れたと思う。初回は苦しい場面もありましたけど正直言い訳をするつもりもありません。その後ダブルプレーも取れたので良かったと思っているよ」と、5回0/3を投げ、2被安打、2失点にまとめた。
続く5月24日の楽天戦は「チームにも、そして中継ぎのみんなにも本当に申し訳ないというのが1番の気持ちです」と1回8被安打8失点と苦しいマウンドになったが、5月31日の阪神戦では「前回は本当に悔しいピッチングになってしまったので今回は前回と比べて技術的な改善と精神的にも色々と考え方を変えて初回から全力投球で行きました」と、初回から力強いストレートで、0−0の初回先頭の中野拓夢を2ボール2ストライクから5球目の149キロストレートで空振り三振、続く森下翔太を3ボール2ストライクから6球目のインコース148キロストレートで空振り三振、最後はで佐藤輝明を1ボール2ストライクから5球目の外角151キロストレート空振り三振と圧巻の三者連続三振スタート。
同日の阪神戦は「しっかり自分らしい投球ができて、結果抑えることができたと思っています」と4回で降板となったが、3被安打1失点に抑えた。
6月7日の巨人戦も初回11球中10球がストレートのパワーピッチング。序盤は制球に苦しむところもあったが、尻上がりに調子を上げていき3回からの3イニングで7奪三振。5回を投げ3被安打、8奪三振、4与四死球、1失点だった。
先発に転向後、初回から力強いストレートを投げ込んでいる。「ストレートは全体的に調子良く投げられております。中継ぎの時よりも自分の投げ方をしっかりどうしたら良いのかを先発に変わることで、すごく見直しました。変更がうまくいったのがストレートがすごく走っているように感じになっております」
ストレートを見直した理由について「速く強いストレートの方が相手に有効かなというところで、変えました」と説明。
先発転向後は、奪三振が増えている。そこに関しては「多く三振が取れている理由はそこまでないんですけど、自分としてはプロセスを大事にしておりまして、どう投げて、どう頑張るかが大事なところだと思っております。結果として三振であったり、打ち取れるのは嬉しいんですけど、それよりもプロセスが大事だと思っております」と明かした。
変化球ではカットボール、カーブを有効に使っている。「変化球もうまく扱えている状態だなと自分でも思っております。特に先ほど申し上げたようにストレートが走るようになったおかげで、変化球も磨きがかかったと思っております」と分析した。
シーズン途中の先発転向で「中継ぎの時は少ない球数で抑えるところですけど、先発になるとどうしても球数が多くなってしまうので、少し自分としては難しさを感じました」と、語る。
この先、先発の一員として投げることを期待される。「少しでも良い流れを残せるようにしっかり投げていきたいところではありますし、チームの勝利に少しでも貢献できるように頑張っていきたいところです。現状としては長いイニングを投げきれないところがあったりして、中継ぎに申し訳ないなと思ってしまうところがあるので、今後しっかりと投げていけるように頑張りたいところです」。新しいポジションで、さらにチームの勝利に貢献していく。
(サム・ロング投手通訳=千葉ロッテマリーンズ・村田純平通訳)
取材・文=岩下雄太