
心臓が、ちくりと刺されたような気がしました。カイトの顔を見ても、そこにあるのは純粋な尊敬の眼差しだけ。皮肉でもなければ、馬鹿にしている風でもありません。心から「すごい」と思っているからこそ漏れ出た、嘘偽りのない言葉なのでしょう。
カイトは純粋に褒めているのでしょう。でも、その感覚があるからこそ、根が深いのだとも感じてしまいます。もしかしたらカイトの中には無意識のうちに、「女性は男性より体力がなくて、スポーツもそこまで得意じゃないはずだ」という色眼鏡が完成してしまっているのかもしれません。そして、その枠を超えた存在に対し、最大級の賛辞として「女なのに」という言葉を選んでしまう……。
女子野球を観戦中、カイトが放った「女なのにすげぇ」という言葉に胸がざわつきました。純粋な称賛だと分かっているからこそ、その根底にある「女性は男性より劣る」という無意識の偏見がなんだかとても恐ろしくなったのです。個人の努力を性別の枠で測る危うさを伝えたいのですが、カイトの感覚も否定しきれず言葉に詰まります。悪気のないリスペクトに潜む色眼鏡をどう解くべきか、母親として正しい教え方に頭を悩ませています。
原案・ママスタ 脚本・motte 作画・魚師 編集・横内みか
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