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「車内でのモバイルバッテリー充電お控えを」──6月15日、東急電鉄が公式Xでこんな呼びかけを行い、X上で物議をかもしている。同社線内でモバイルバッテリーから発火する事案が続いたことを受けた対応だが、乗車券アプリなどスマートフォンを前提としたサービスもあって「現実的な対応でないのでは」との声が続出。こうした疑問や反発の意見を同社に直接ぶつけてみた。
【画像】該当のポスト。東急電鉄公式Xアカウント(@Tokyu_lines)より
東急電鉄は投稿で「東急線において、モバイルバッテリーによる充電中の発火が発生いたしました」とした上で、「車内での充電はお控えくださいますようお願いいたします」と呼びかけ。あわせて、落下などによる衝撃に十分注意するよう案内し、発火や発煙を見かけた際には「落ち着いて安全確保のうえ、すみやかに係員へお知らせ」するよう促した。
しかしX上には、駅構内にモバイルバッテリーシェアリングサービス「ChargeSPOT」の貸し出しスポットを設けていることとの矛盾を問う指摘や、呼びかけの実効性そのものを疑問視する声も。実際、電車移動においては運行情報や乗車券アプリなど、スマートフォンを介したサービス利用が前提となっている面もあり、車内充電を控える呼びかけが利用実態と整合するかが論点になっていた。
こうした疑問について、ITmedia NEWS編集部が東急電鉄に尋ねたところ「モバイルバッテリーの持ち込み自体を禁止しているものではない」「ChargeSPOTについては駅構内での使用は可能」などの回答があった。
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「車内は発火時の危険が大きくなる環境」として「(車内で)ケーブルを接続しての充電、ワイヤレスによる充電のいずれも控えていただくようお願いしている」と同社は説明。一方で「モバイルバッテリーの持ち込み自体を禁止しているものではない」とし、バッテリーを所持して乗車することは妨げないとした。
X上で論点になっていたChargeSPOTについては「車内での充電は控えていただき、ホームや駅構内にて充電いただくようお願いしている。ChargeSPOTについては駅構内での使用は可能」という。
今後、車内への持ち込みや使用の厳格化を視野に入れているかについては「現時点では、車内でモバイルバッテリーによる充電を控えていただくお願いとして案内している」「今後の車内への持ち込みや使用ルールの取り扱いについては、安全面への影響などを踏まえながら、必要に応じて検討していく」と回答。現時点で禁止などの厳格化には踏み込まない方針を示した。
航空機の座席に備わるような充電設備を車内に整える考えがあるかについても聞いたところ「一部列車(有料座席指定サービスQ SEAT車両)には設けているが、現時点では計画はない」という。
東急電鉄では、モバイルバッテリーに起因する線内での発火事案が相次いでいる。5月18日には池上線の旗の台駅で、男子中学生のリュックサックに入っていたモバイルバッテリーが出火。隣にいた女性が右腕に軽傷を負った。
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6月15日には、東横線の武蔵小杉駅に停車中の電車内で、乗客のモバイルバッテリーから発火。けが人はいなかったが、東横線は約35分間にわたって全線で運転を見合わせ、相互直通運転を行う各線にもダイヤの乱れが波及、約3万5400人に影響した。
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