約9000万年前(白亜紀後期)の地層から見つかった原始的な哺乳類「多丘歯類」の化石(上段)、CTデータから構築した3次元復元画像(下段)=愛媛大・楠橋直准教授、久慈琥珀博物館提供 早稲田大と福井県立大、久慈琥珀(こはく)博物館などは17日、岩手県久慈市にある約9000万年前(白亜紀後期)の地層から、原始的な哺乳類2種の化石を発見したと発表した。恐竜と同時代に生きた哺乳類の化石は世界的にも少なく、進化の歴史を知る上で重要な資料となるという。
早大の平山廉教授らは2012年以降、琥珀の産地として知られる同市内の地層「久慈層群」で発掘調査を継続。これまでに恐竜やカメ、ワニなど3700点以上の脊椎動物の化石が見つかっている。
今回の化石は、18年に発掘された歯と、昨年見つかった下あご。福井県立恐竜博物館の宮田和周副館長や愛媛大の楠橋直准教授らがCT撮影などで詳細に分析した。
その結果、歯は突起の位置などから白亜紀後期に栄えた多丘歯類という原始的な哺乳類で、北米で産出例があるキモロドン類とみられることが判明。一方、下あごは、臼歯の特徴などからヒトも含む有胎盤類の祖先に当たる真獣類と判明した。

約9000万年前(白亜紀後期)の地層から見つかった化石を基に復元された哺乳類の一種「真獣類」=(C)小田隆、久慈琥珀博物館提供