画像:「UTA’s UNIVERSE」オフィシャルファンクラブ公式サイトより芸能界では、親が俳優やアイドルなど有名人の「2世俳優」が注目されているが、今回は祖父母まで著名な「3世俳優」をピックアップしたい。
伝統芸能の世界を除けば、数多くいる芸能人の中でも3世俳優は非常に稀な存在だ。かなりのレアキャラなのだが、実は3世俳優が2026年に入って次々と注目を浴びている。
◆『ガス人間』俳優の父は本木雅弘、祖父は内田裕也
その一人が、大ヒット中のNetflixシリーズ『ガス人間』で俳優デビューを果たしたモデルで俳優のUTAだ。1997年生まれのUTAは、父が本木雅弘、母が内田也哉子、祖父が内田裕也、祖母が樹木希林という芸能一家で生まれ育った。
幼少期からインターナショナルスクールで学び、中学時代にはスイス留学し、最終的にはカリフォルニアの大学へ進学。さらに、2018年にフランスのモデルエージェンシーと契約してパリコレデビューを果たすなど、海外を拠点にグローバルな活躍をみせる規格外の3世俳優となる。
これまで、世界を舞台にモデルとして活躍し、2025年にはアーティスト・プロジェクト「JIRO」を立ち上げ、音楽とビジュアルを融合させた作品を発表。満を持して『ガス人間』で俳優業をスタートさせたのだが、デビュー作とは思えないセンスの良い演技を見せた。
UTAが演じたガス人間は、正体不明の不気味な存在として描かれる。味方なのか悪役なのかわからないガス人間を、UTAは無機質な演技で見事に表現した。
ネタバレになるので詳しく書けないが、UTAはガス人間“以外”の演技も作中で見せている。自然体にキャラを演じきり、俳優としての才能をいきなり披露した。
取材では、今後も俳優業を続けていく意思を表明しているので、どんな進化を続けるのか注目だ。
◆緒形直人の息子は祖父・緒形拳の“夢”が役者のきっかけに?
そして、もう一人の注目すべき3世俳優は緒形敦だ。1996年生まれの緒形は、父が緒形直人、母が仙道敦子、祖父が緒形拳という俳優一家に育った。
もともと、デザイナー志望だった緒形は、祖父が夢に出てきたことにインスピレーションを受け、役者になると決心したと「婦人公論.jp」で明かしたかなりの変わり者だ。
2017年放送の日曜劇場『陸王』(TBS系)で俳優デビューを果たすと、2019年にはNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』に出演。その後も話題作に起用され、2026年にはNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』で、織田信澄を演じている。
3代にわたって大河作品へ出演したことになり、大きな注目を集めた。さらに、今年放送のドラマ『東京P.D. 警視庁広報2係』(フジテレビ系)では、父・直人と地上波ドラマで親子初共演を達成。父が演じた役の“若かりし頃”を息子が演じ、掟破りの演出でドラマファンを喜ばせている。
そんな緒形だが、8月21日公開の映画『ウォーターガーディアンズ』に出演予定で、どんな演技を見せてくれるのか注目だ。
◆佐藤浩市、三國連太郎…名優を引き継ぐ期待の29歳
最後に紹介するのは、現在放送中のドラマ『クロスロード 〜救命救急の約束〜』(テレビ朝日系)で渋川輝を演じている寛一郎。1996年生まれの寛一郎は、父が佐藤浩市、祖父が三國連太郎という、名優の血を受け継ぐ3世俳優だ。
2017年に俳優デビューすると、大河ドラマや朝ドラにも出演し、本格的な演技ができるイケメン俳優として人気を得る。
2026年は『クロスロード』の他に、『泉京香は黙らない』(NHK総合)、W主演を務めたドラマ『100日後に別れる僕と彼』(MBS)、映画『箱の中の羊』などに出演。また、7月7日には『徹子の部屋』(テレビ朝日系)へ初出演し、父とのエピソードトークを披露して大きな話題を集めたばかりだ。
今後が大いに期待される若手俳優となり、まずは主要キャラを演じる『クロスロード』で、どんな演技を見せてくれるのか注目したい。
◆両親と祖父母を英才教育を受けた実力者たち
ここまで、3人の将来が有望な3世俳優を紹介してきた。共通して言えるのは、名優たちのセンスや表現力を受け継ぎ、それぞれが活躍できているということだ。
正直、2世の中にはお世辞にも人気があるとはいえない俳優やアイドル、タレントが多くいる。そんな中、3世であるUTA、緒形敦、寛一郎は着実に仕事を増やし、ファンを拡大しているところだ。
筆者の推測になるが、3世は両親だけでなく祖父母からもエンタメの影響を幼少期から浴びることで、感受性や想像力が豊かになったのではないだろうか。俳優として英才教育を自然と受けてきたことが、彼らの高い表現力につながっているのかもしれない。
結果として、実力者が多く、2世より成功する確率が高いのではないかと考える。長い芸能史の中でも、珍しい存在として活動が注目されている3世俳優たち。今後、表現者としてどんな進化を遂げていくのか注目したい。
<文/ゆるま小林>
【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆