
俳優、ナレーターの森本レオ(もりもと・れお、本名治行=はるゆき)さんが9月4日、死去した。83歳だった。森本さんの所属事務所が11日、発表した。
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独特の声と相まったひょうひょうとしたたたずまいで、文字通り「プロ」のバイプレーヤーの印象がある。が、本人にはまったくプロ意識がなかった。
「ショムニ」「王様のレストラン」…ドラマ出演が途切れなかった25年前の取材に「ダメだったら転職すればいいや、と思っていたら、いつの間にか30年たった。オイシイ俳優生活してます」と笑った。確定申告の時、職業欄に「観客」と書いて税務署に怒られた逸話もこの時聞いた。
若い頃にはマージャンに熱中して遅刻。せっかくの仕事をふいにしたことも何度かあった。NHK連続テレビ小説「あぐり」で演じた、だらしないが憎めない夫の友人、森役はあまりのハマりぶりで、お茶の間に強い印象を残した。
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セリフをしっかり覚えていると思われるのが「恥ずかしい」から、故意に自分流にアレンジした。それがいつの間にか“森本節”として定着した。
柔らかく、安心感を与える声は「母に聞かされた子守歌のビブラートを受け継いだと思う」と明かした。「アナウンサーの人に言わせると落第なんです。舌が歯でなく、ノドの奥に当たっているから滑舌がよくない」とも。
どんなに巧みなモノマネ芸でも、誰もが聞き分けるに違いない。公私ともに脱力系を貫いた唯一無二の声は今もしっかり耳に残っている。【相原斎】
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