東京の水路に、アマゾン巨大怪魚の巣が……!? 衝撃の光景と“恐ろしすぎる懸念”に「地盤が……」「生態系完全終了感」

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2024年08月18日 22:03  ねとらぼ

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護岸もボコボコの状態に……

 東京の用水路でアマゾン川にいる生き物の巣穴が見つかった! そんな衝撃の情報から調査をすすめる動画がYouTubeチャンネル「あらかわちゃんねる」に投稿されました。「とても意義深い生態調査ですね」「よく見つけましたね」などのコメントが寄せられ、記事執筆時点で17万再生を突破しています。


【画像】恐ろしい光景


 投稿者は、珍しい生き物や深海魚を見つけるために海に潜ったり、在来生態系への影響が大きい外来種などを捕獲している生き物系YouTuberのあらかわさん。以前には視聴者から寄せられた情報をもとに東京の用水路を調査。南米のアマゾン川原産の「マダラロリカリア(別名:サッカープレコ、以下プレコ)」を見つけて捕獲し、繁殖している可能性が高いことを報告していました。


 今回は同じく生き物系YouTuberで知り合いの「エマスちゃんねる / EMAS CHANNEL」さんから「プレコの巣穴がありました」という情報があり、一緒に調査することに。前回とは別のポイントで、事前に入っていい場所か行政に確認済みです。


●小ぶりなサイズを発見、つまり……


 最初に見つけたのは少し小ぶりサイズのプレコ。ちなみに前回の時点では「セルフィンプレコ」だと思っていたそうですが、コメント欄での情報も含めて詳しく調べた結果サッカープレコだとわかったそうです。


 続けて見つけたプレコも20〜25センチと小ぶりで若い個体ということから、より小さな稚魚がいる可能性が高まります。


 巣穴が見つかったポイントまで移動すると「いつもの匂いだ」とあらかわさん。どうやらここは温排水が流れており、さらに流れも緩いため、プレコにとって絶好の場所とのこと。さっそく調査すると用水路の下側に複数の穴を発見。プレコは深めの穴を掘ってそこに黄色い卵を生むとされ、大きさや深さ的に恐らくプレコの巣穴だと思われるものがいくつか見つかります。そこで周辺をしばらく探していると……。


 木の下から出てきたプレコの子どもを発見。エマスちゃんねるさんと協力して最後は素手で掴んで捕獲に成功します。大きさは約6センチで、恐らく生まれて数週間〜1カ月前後の個体です。ついに確実に繁殖している証拠を見つけることができました。もともと繁殖の疑いはありましたが、まさか本当に“東京産プレコ”が見つかるとは……!


●今は小さい個体もいつか40センチサイズに……?


 プレコは頑丈で大きくなると天敵がいない魚と言われていますが、このサイズでもすでに硬く、日本国内だと水中に天敵がいないのではないかとのこと。子どもはだいたい30〜50匹前後生まれてくるため、そのすべてが大人の40センチサイズまで成長すると考えるとドキリとします。


 また周辺の護岸が穴でボコボコになっており、これだけ根元が掘られてしまうと水路の上の木が崩壊してしまうリスクも。プレコの野生化が大きな問題になっている沖縄県ではすでに一部の護岸が崩壊している場所もあるのだとか。


 さらに500メートル以上上流に移動した場所でもプレコの稚魚を発見。別の巣穴(個体)から生まれた子どもだと思われます。また定着具合から恐らく10年以上ここで繁殖していたことが推測され、現在は何百何千匹といる可能性もあるといいます。


 動画では最終的に3匹のプレコの子どもを捕獲。驚きの繁殖の証拠に、コメント欄では「プレコが東京で越冬しつつ繁殖できるとは思わなかった…」「温排水止める時期とか作らない限り駆除は難しそう」「のちのち地盤が怖いな…」などの声が寄せられています。


 プレコは、ペットショップだと稚魚が安いところで300〜500円くらいで販売されているそうです。放流がダメなのは当然として、“コケ取り用”として気軽に飼える魚ではなく、40センチまで育つといった情報を知る・発信することが重要と言えそうです。


 あらかわさんは今回捕獲した3匹は持ち帰って飼育予定とのこと。活動についてはYouTubeの「あらかわちゃんねる」のほかX(@turisaitama)で発信しています。


動画提供:YouTubeチャンネル「あらかわちゃんねる」さん


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  • 「タマゾン川」という言葉を思い出しましたね。思わぬ場所で思わぬ外来種がいるのかもしれませんし、適応力や生命力は想像以上かもしれません。
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